自分は価値のない人間であると感じ続けているのを見て、モルツ博士は「外側の傷」を治療するだけでなく「心の傷」を治療することを思いつきました。
モルツ博士は彼の発見についてまず『New Faces, New Futures(新しい顔と新しい未来)』という本を書きました。この画期的な本の中で、モルツ博士はほとんどの人は自分自身を正しく見ておらず、無意識に深く留められて問題にされたこともなく、またしばしば間違った、歪曲された認識を持っていると指摘しています。
10年以上もの間、何百人もの患者とカウンセリングし、ドイツのミサイルの誘導技術(当時、アメリカのものより進化していた)から催眠術にいたるまで様々なものごとへの幅広い調査研究をし、博士が発展させた「成功する状態にするテクニック」をスポーツ選手や営業マンに試したりして、モルツ博士は自分の発見を元にして1960年に、最初の『サイコ・サイバネティクス』の本を出版しました。
『サイコ・サイバネティクス』はすぐにベストセラーとなり、1960年代、そして1970年の初めにかけて、モルツ博士を最も依頼の多い自己啓発に関する講演家へと押し上げました。モルツ博士は、豊富な「事例」資料を集め、セミナー、ワークショップ、ラジオ放送などを行い、サイコ・サイバネティクスをビジネスでの成功からスポーツでの達成、性生活の改善に至るまでの様々な目的で適用した1ダースを超える本を著しました。
マクスウェル・モルツ博士は76歳でこの世を去りましたが、彼の遺産はサイコ・サイバネティクスファウンデーションのマット・フュリーの指導や教えを通して生きています。
フュリーは特に素晴らしくモルツ博士の教えを具体化しています。レスリングと格闘技の大会で全国及び世界のタイトルを手にしてから、フュリーは、Zen
Master of the InternetR(インターネットの禅導師)と親しげに呼ばれているインターネットを利用したマーケティングを専門として想像を絶するような成功を収めている起業家として、またベストセラーになったフィットネスの本の著者として活躍しています。
フュリーが話すのを実際に見たことがある人は、彼が部屋に入ってきて、大人数の聴衆の心を掴み、何時間でも魅了し続けるのを見てとても驚きます。会場を畏敬の念で満たすような存在に、時間も止まるかのようです。フュリーが話す内容は、出来合いのものや原稿のあるものではありません。彼は意識の流れに従って、恐れもなく、聴衆を高揚させ活気付けさせるために必要なぴったりの言葉を宇宙が与えてくれると信じて話をしているのです。聴衆は、しばしばフュリーが大笑いさせたと思ったら涙に誘い、深遠な愛と祝福の感情へと連れて行くというように、感情の起伏を生み出すのを目のあたりにします。マット・フュリーのイベントに参加して、変化なしに帰途に着く人はいません。
サイコ・サイバネティクスを利用したビジネス原則について講義しているマット・フュリー
フュリーは、その類まれなる田舎風の温かい知恵とユーモアのコンビネーションによって、自己啓発、動機付け、そしてビジネスという分野における時代を超えた素晴らしい講演家の一人になるべくしてなったのです。そして、彼は自分の功績はマクスウェル・モルツ博士のおかげであると考えています。
3000万部以上売れたモルツ博士の画期的な本、『サイコ・サイバネティクス』は世界中の人々に読まれました。モルツ博士の革新的な考えは何百万人もの読者の人生を拡大し続けています。そして、フュリーがサイコ・サイバネティクスの大義を支持していることからも、モルツ博士の遺産は広がり続けると確信を持つことが出来るのです。 |