うしろ姿
From 古賀令子
あなたは自分の背中を
意識したことありますか?
私は、高校時代に三島由紀夫の
文学にハマった時期がありました。
その中で「複雑な彼」という題ですが、
読まれたことありますか?
内容的には、ほとんど忘れましたが、
主人公が、スチュワードの背中に恋をする
所からスタートしたような記憶があります。
それ以来、なぜか人の背中を見るクセ
がついたんですよね。
(決して悪趣味ではないんですよ)
気が付いたのは、人の背中には
いろんな表情がある、という事でした。
表面的には、とても楽しそうに
お喋りしていたのに、別れたあと、
ふっとうしろ姿を見た時に、淋しさを
感じたり。
また、大丈夫かな、と思うような人が
意外と毅然としたうしろ姿だったり、と
無防備だからこそ、その人の本心を
映し出しているのかな、と感じています。
先日久々にホレボレするような後ろ姿に
出会いました(笑)。
その方は、皆様良くご存知の高倉健さんです。
NHKのプロフェッショナルという番組が
2日続けて「高倉健スペシャル」を放映
したんですね。
私生活はベールに包まれている人だったので
興味津々で見ました。
81歳とは思えない若々しい引き締まった身体。
後ろ姿は毅然とした中に、柔らかい優しさがあり、
どうみても50代。
若い時の体型を維持するために、
食べ物、運動、など、自らを厳しく
律してきたそうです。
インタビューの中で、いくつか心に残る
言葉がありました。
その中で「生き方が芝居に出る」
普段どんな生活をしているのか、
どんな人と付き合っているのか
何に感動し、何に感謝しているのか
そうした個人の生き方が芝居に出る、と。
また、体調管理以上に心を砕くのが、
心のありかた。
気持ちを常に繊細で、感じやすい状態に
保つために、普段からいい音楽、小説、
映画、美術品などに触れ、感性を
磨いているそうです。
そして、81歳の今でも、
前だけを見据えている、と話されている姿は
「日本男子ここにあり」という感じで
とても素敵でした。
この真摯な生き方が、そのまま
後ろ姿に表れているんですね。
俳優ではない私達も、個人の普段の生き方
そのものが、仕事に表れていると思います。
個人の生き方、考え方を大局的にいえば、
その人が、どんなセルフイメージを
持っているかだと思うんですね。
私なりにたくさんの背中を観察してきましたが(笑)
やはり、セルフイメージの高い人は
躍動感があり、毅然としていて、若々しいです。
私も、81歳になっても、素敵な後ろ姿で
いられるように、自分を律し磨き続けて
いきたいと願っています。
あなたはどんなうしろ姿が理想ですか?
PS
セルフイメージを学ぶには、このプログラムしかないですよね。
http://www.0stresslife.com/zrl/
本当にそうですね。私も結構背中を見るようになったのは、40歳くらいからですかね。姿勢が良くて、綺麗な背中は、顔が、どうであれ?なんてはいないけれども、中のオーラが、出ているようで魅力を感じます!色々とオシャレをしたり、素敵な衣装を身につけても、背中が丸くなっていては、イマイチですよね。本当に、オシャレをするなら、内面から、磨く事でキラキラした、オーラでて、背中までもスッキリと、格好いいなと。!俳優さんみたいに、画面に出る人たちは、本当に中のオーラまで演技にかかわってくるのでしょうね!私は、普通の一般人ですが、見習いたいものです。このような、素敵な話しを聞くと、改めてハッと背中に緊張感が走ります。ありがとうございました!また、素敵な気付きがあったら、お願いします。失礼しました!
私も見ました。学生時代から(約40年前)憧れでした。あんなふうに歳をとれればいいとおもいます。すべて日ごろの心掛けしだい。こころに刻んで精進したいとおもっています。
そういえば、人並みか又はそれ以下の経験しかしてこなかった人には、
俳優は勤まらないという話を何かで読みました。
大変興味深く読ませて頂きました。背中にはその人の生き方が表れる。私も義武さんの様に姿勢を整えるから始めます。一度、私の後姿を観察して頂きたいです。どんな生き方が見えるのか?とても興味あります。
鏡では自分の前面しか移りませんが、後ろ姿も意識しようと思いました。
まずは姿勢を整えることから始めようと思います。
80歳に到達して思うに、人間の一生は如何に波乱万丈に満ちたものであるがわかる。運命と言っても不思議な波乱万丈の過去、自分の置かれている現在の位置、思い起こしても神業としか思えない。人間、誰しも種々な過去を背負い生きてきたのだ。思い起こしても不思議と現在の有り様を考えざるを得ない。運命の一言で片付けられない複雑な思いが浮かび上がる。過去と未来の対比をすると恐ろしいばかりである。