本当の体験ではないけれど・・・
from 杉本
心の内にある、不安やイライラを、
溜め込み続けたり、
苦痛を発散し、
解消することができないと、
ノイローゼになったり、
暴力をふるうようになったり、
自殺を考えるようになることもあります。
カウンセリングの中では、
カウンセラーが、
ただひたすら話を聴き、
相談者を受け止め、
不満や鬱積したものを、
吐き出させるようにすると、
相談者は、安堵感や安定感を、
得ることができます。
そう言った状態を、
「カタルシス効果」とか、
「心の浄化作用」とも、
言われます。
それでは、カウンセラーがいない時は、
どうしましょう。
例えば誰かに、
腹の立つ対応をされた場合に、
それを、カウンセラーに話すことができれば、
多少は発散できるところを、
周りに誰もいないために、
自分の中に留まってしまうのです。
そこで、そういう対応をしてきた相手に、
怒りにまかせて、
手紙やメールを、
書いてみてはいかがでしょう。
なぜ、腹が立ったのか、
相手にどうしてほしいのか、
具体的に書きましょう。
自分の気持ちを、
できるだけ正確に、
表現してみましょう。
それから、
そのメールを送信せずに、
保存してしまいます。
言い尽くしたことで、
気分はスッキリしますし、
それでいて相手は、
怒り心頭のメールを受け取って、
傷つくこともありません。
保存先には、
「送らずに終わったメール」が、
何通か残るわけです。
疑似体験をすることで、
「すっとする」という考え方です。
役者が、役柄の人になり切って、
迫真の演技をしたような感じです。
腹立たしい思いをさせられた時、
当の相手に「メールを出した」という体験を
疑似的に得ることによって、
「思いのたけをぶつけた」
というカタルシスを得るわけです。
また、記録をつけること自体が、
落ち込んだ気持ちから、
立ち直りを速くさせる、
という効果があります。
それは、脳に、
「もう書いておいたから、
覚えておかなくていい」と、
メッセージを送ることなのです。
そう、書いて、忘れてしまうのです。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS. モルツ博士の教えを学ぶと、自分で自分のカウンセラーになることができますよ。
http://www.0stresslife.com/zrl/
15年ほど前、住み込みで勤務していたときのことを思い出しました。なぜトラブルが発生したのか、Aさんの表現に傷ついたなどを、信頼できる方に相談するために、内容を整理して具体的に紙に書いていました。これは、カタルシスを得る行為だったのですね。自分のしてきたことが、間違っていなかったと安心しています。
私は日記に、この行為をしています。
嬉しい事も書きますが、嫌なことがあった時には気持ちの整理にもってこいです。
いつでも他者が聞いてくれる状態にある訳ではないので、自助作用にいいです。
後で読み返したときに、その日の気分で文字の姿も違うので、客観的に見て面白いです。
そして、私頑張ってるやん!と誉めてあげるようにしています。
ちなみに、日記はもう何十年もつけていますが、毎日ではなく書きたい日にだけつけると続きます。
かつて、大切なことをcopyしてそのまま放置。
行動に移さないというケース。
でも、ストレス発散には、このようなやりかたは(mail放置)、goodですね。
物心ついた中学生の頃からこれやってます。ほんと、効果的です。
私はそういうのを書き溜めた心の整理ノートを一冊もっています。
日記もその一つかな?と思いました。私は頭の中で相手に怒りをぶつけています。そして、怒りよ消えろと何度も何度も大きく深呼吸をしています。
ずっと感じていましたが、そちらの考え方は、カール ロジャースとユージン ジェンドリンの考え方を、わかりやすく言い換えたものですね。一般にわかりやすく頒布するということは、とても大切なことだと思います。これがらもご活躍ください。