1以外に価値はない？

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おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。

ビジネスもスポーツも競争ですから、
常に相手が存在します。相手と競争して
相手よりいい結果を出さないと、
勝ち抜くことができません。

負けると、つらいし悔しい。
負けたくないから努力して結果を
出そうとする。

人はそれを繰り返して、成長していくのです。
こう考えると、競争は何も悪いことではありません。

ところが、競争に勝とうとして
「結果がすべて」になってしまうと、
だいぶ様相が変わります。

結果を出すことは大事ですが、
「結果がすべて」ではありません。

そもそも結果を出すことは簡単です。
結果を出すために、それ以外のすべてを
捨てれば、おのずと結果を出すことはできます。

ただし、結果を出すことの代償が
大きいことは知っておいたほうがよいでしょう。

わたしのワークショップに保険の
セールスで全国ナンバーワンになった
Ｋさんがやって来ました。

Ｋさんはすべてを捨てて１位に
なったけれど、１位という事実以外は
何も残らなかったといいます。

かといって１位にならないと、
自分の人生そのものが
否定されてしまう不安があった。

私のワークショップに来たのは
Ｋさんがそんな不安や迷いを
抱えていたときでした。

何度かワークショップに出ているうちに、
Ｋさんは確実に変わっていきました。

保険のセールスという仕事に対する
見方も取り組み方も変わった。

結果ではなく、仕事を一生懸命
楽しむことが自分を成長させるし、
人生を豊かにすることが分かったのです。

それで成績のほうはどうなったかというと、
常に全国１０以内をキープしている。

１位という結果を得ることはできなくても、
それ以上に充実した人生を手に入れる
ことができたのです。

以前のＫさんは、認知で生きていた人でした。
１位を取るという目標を立てて、
結果を出すためにＰＤＣＡサイクルを
回して、すべてを捨てて行動していた。

１位という結果がすべてで、それ以外の
価値を認めていなかったのです。

結果を出すために頑張ることは
悪いことではありません。
結果は大事です。

ただ結果だけを追い求めていると、
結果を出せているときは楽しいですが、
思うような結果が得られなくなると、
苦しくつらい。

結果を出せない自分を「ダメな自分」
だと思うようになってしまう。

結果だけで人生の幸せ度合いを決めて
しまうと、人は幸せになりにくい。

自分だけでなく、周りにいる人も
つらくなりますから、
不幸な人生になりかねないのです。

かつてのＫさんもそうでした。

わたしは「結果を出さなくていい」と
言っているわけではありません。

結果を出すことは大事です。
でも、結果はマルチファクトリアル
(原因は多数)です。

どんなに一生懸命やっても、どんなに完璧な
戦略を立てても、台風や地震が起きたり、
あるいは朝、急に熱を出したりして、

自分自身の最高のパフォーマンスを
出すことができず、思ったとおりの
結果を出すことができなくなってしまう。

そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

結果を出すためには、自分がやるべきことを
やりきるほうがいいのです。

そのほうが楽しいしフローになるから、
結果を出すことにつながります。
いみじくもＵＣＬＡを全米大学バスケットボール
選手権で１０回優勝に導いたジョン・ウッデンは、
こう言っています。

「成功とは、自分が勝つことではなく、
自分がやれるだけのことを努力し、
自分がやれるだけのことをやった充実感を呼ぶ」

なんて深い言葉でしょうか。
さすが私が尊敬するジョン・ウッデンです。
「結果がすべて」ではありません。
自分がやれるだけのことをやりきる。

そのほうがカッコイイと思いませんか？

PS.
もし、あなたが結果にこだわるあまりに
大きなストレスを抱えているのなら
応用スポーツ心理学の研究から生まれた
この心理学が役に立つかもしれません。

ビデオを変更したのでチェックしてくださいね。
http://123direct.info/tracking/af/368691/x5V7yb85/