きちんと付き合う・・・
from 杉本
「グレイトフル・デッドのメンバーたちは、
自分たちのマーケティングが、
うまいなどと思ったことがなく、
この本(『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』)
を、笑っていました。
彼らは、ただファンときちんと付き合おうと
していただけなんです。
バンドが儲かるよりも、ファンのメリットに
なるように考えて、決めることが多かったのです。」
デイヴィッド・ミーアマン・スコット
コピーライターの糸井重里さんが、
この本の著者であるスコット氏と、
対談なさった内容を拝見して、
本当に感心しました。
スコット氏は、
マーケティングのプロで、
共著者のブライアン・ハリガン氏とともに、
会社を経営していらっしゃいます。
グレイトフル・デッドという、
ロックバンドとマーケティング、
変な組み合わせですが、
企業が繁栄するヒントが、
ここにあるのではないかと思います。
グレイトフル・デッドという名の、
ロックバンドは、
1965年に、
カリフォルニア州サンフランシスコで、
結成されました。
デッドヘッズと呼ばれる、
熱狂的な追っかけファンが多く、
ヒットチャートとはほとんど無縁の存在ながら、
常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では、
一、二を争う存在です。
そのビジネスモデルは、
レコードやCDを売って儲けるのではありません。
彼らは、著作権など気にせず、
ライブの自由な録音と交換を許可したバンドとしても、
知られています。
会場には、
録音者のためのスペースまで確保されていたほどで、
録音されたライブ音源のカセットなどは、
その後ファンの間で交換され、
ライブへのさらなる動員を促したのです。
ライブから、次のライブへは、
まるで1つの村が移動するようだと、
言われていました。
たくさんの顧客を得る、
マーケティングの極意の1つとして、
・ 顧客が求める商品やサービスを提供する
ということがありますが、
商品・サービスが「売れる」ためには、
顧客のニーズを知り、
顧客のニーズを満たす必要があります。
繁栄している企業ほど、
顧客のニーズを満たすために、
自分たちはどのような貢献を、
顧客に対して行なうかを、
明示しています。
それをミッションなどと、
呼んでいます。
ミッションは、
企業がピンチに陥ったときに、
何をすればいいのかがわかる、
また、経営方法に迷ったときに、
どうすればいいかがわかる、
そのような内容でなければなりません。
ミッションを読み、熟考すれば、
具体的な行動に移せるというものなのです。
私はいろいろな企業のミッションを拝見しますが、
そこから、自分のミッションを作る大切さも、
つくづく感じます。
グレイトフル・デッドが、
ファンときちんと付き合おうとしたように、
自分のまわりにいる人々(家族も含めて)と、
どんなふうに、きちんと付き合おうとするのかを、
普段からいつも考えるようにしていて、
できれば考えたことを、
明文化しておくと良いと思うのです。
まわりの人々が、
何を必要としているかを、
いつも把握するようにしていると、
今よりもっともっとたくさんの人が、
あなたをサポートしてくれるようになるかもしれませんよ。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS. まわりの人ときちんと付き合う方法は、この人からもたくさん学べると思います。
http://www.0stresslife.com/zrl/
杉本さんがグレイトフルデッドをネタにされるとは思いませんでした。
幅広い見識でびっくりです。
彼らはマーケッティングを意識して
自由なライブ環境を作り出そうとしたのではないと思います。
それが自分たちに心地よいと思ったからでしょう。
それが顧客(ファン)に魅力を感じさせている大きな要因だと思います。
私は自営しております。
ミッションこそありますが
ことさら、マーケッティングを意識して営業していません。
お客様が私ども利用してくださって
喜んでくださればそれでよい
という思いです。
正直言えば
マーケッティングを意識していると
ストレスがたまるので
余計なことは考えない
というところです
いつも素敵な文をありがとうございます