人間性は、家の中で?
from 杉本
以前営業チームの訓練を、
仕事としていた頃のことですが、
あまり成功を見ない営業担当者は、
当然何度も、何度も、顧客に、
製品の採用をしてもらえない経験をするわけですが、
彼らは、製品の性能とか、
価格の問題とかで断わられたと考えます。
ところが、多くの場合、
その営業担当者の人間性を見られて、
彼らから買うことを拒否されているのです。
ビジネス上で、
顧客と長期的な人間関係を結ぶには、
「相手の立場で考えられるかどうか」
「相手のために、何かをしてあげられるかどうか」
が大事なポイントになると思います。
成功する営業担当者は、
それが出来ています。
顧客が望んでいることを一生懸命探しますし、
それを見つけたら、誰よりも速く、
期待される以上の内容を、
提供しようとします。
買っていただく前に、
まず、何かを与えようとするのです。
ですから、
顧客はその人から買いたいと望みます。
営業担当者に最も望まれることは、
顧客から、
信頼されるに足る人間性を持っていることです。
企業も、新卒生を雇用する際、
彼らの人間性を知ろうとしますが、
ボランティア経験があるかどうかは、
必ず尋ねることの1つです。
ですから、学生側も就職活動が始まるまでに、
ボランティア経験を積もうとしたりします。
雇う側は、本物のボランティア経験か、
にわかボランティアか、
見分けなければなりません。
にわかボランティアでは、
本物の人間性を身につけることは出来ませんので、
うまく就職できたとしても、
それから後で、
苦労することになります。
では、その人間性を身につけるためには、
どうすれば良いのでしょうか?
出来れば小さい頃から、
誰かのためになる、
奉仕作業などをして、
そういうことに慣れておくことが必要です。
家で奉仕をすることが、
その始めになるでしょう。
お皿を台所に持っていく、
お皿洗いを手伝う、
お母さんの片付けの手伝いをする、
ゴミ出しをする、
おじいちゃん、おばあちゃんに手紙を書く、
などなど。
ボランティア経験からは、
他人の喜びを自分の喜びに出来るという特質を、
身につけることができます。
まず相手に与える・・・
それがポイントです。
1998年に答申された中央教育審議会でも、
「生きる力」の定義の1つとして、
以下のことが書かれてあります。
「自らを律しつつ、他人と協調し、
他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性」
この人間性は、
身に付くまでに、何年も、何年もかかります。
自分の子どもに、
人間性を身につけることを、
家庭で実践させているご両親ほど、
社会に貢献している人はいないでしょう。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS.
「自らを律しつつ、他人と協調し、
他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性」
は、このプログラムからも気付きを得られるはずです。
http://www.0stresslife.com/zrl/
一番、大切な事ですね。
私も営業の仕事をしています。
大事な事を忘れていました。
今日から顧客が望んでる事を真剣に探そうと思います。相手の立場で考えれる力をつけたいです。