ただの猛練習は逆効果？

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おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。

わたしがメンタルトレーニングを
指導している関西電力ボート部での
できごとをお話したいと思います。

先日、ボート部の監督が地元中学校の
ボート部生徒や指導者を集めて、

関電ボート部選手と一緒に
メンタルトレーニングする機会を
設けてくれました。

関電ボート部は昨年日本一となり
ボート部の中学生からすると
憧れの存在です。

そんな憧れの存在のボート部
選手１人につき生徒７、８人が
集まって、課題をこなしていく
グループワークを行いました。

１つ課題を終えると、グループを変えて、
いろいろな人と一緒にメンタル
トレーニングするようにしたのです。

たとえば、表情や言葉に関する
テーマを投げかけます。

初めて聞くようなテーマなので、
最初は戸惑う人も多く、
訳が分からず不安な表情をしていた
生徒も見受けられました。

ここで生徒たちに助け船を出すのが、
関電ボート部の選手です。

選手たちにとっても、チームで心を
一つにするというトレーニングを
兼ねているので、生徒たちに
理解してもらおうと必死になっています。

たぶん生徒たちにとっても、
関電ボート部選手たちの実体験
から来る話が、一番腑に落ちるようでした。

「俺も最初は、あの先生の言っている
ことが分からなかった。

けれど、
『表情を選びなさい』と言われて、
メチャメチャ疲れているときでも、

試しに表情を選んで笑顔を絶やさずに
練習をすると、不思議と『疲れた』とか
『早く終わんないかな』とか思わなくなる。

心が他のことにとらわれなくなって、
練習に集中できるようになるんだ」

日本一になった選手たちが、
こんなふうに言うのですから、
説得力があります。

生徒たちもイヤイヤ練習する
ことはあるでしょう。

疲れているときは「もうやめたい」
と思うはずです。

ある意味で、それは自然な感情です。

でも、目の前にいる、生徒たち
憧れの選手が言うのだから、
「表情を選ぼうかな」という気になるし、
実際に「やってみます」と
言ってくれる人がほとんどでした。

私はこのとき改めて思いました。
スポーツで強くなる、

あるいは
ビジネスで成果を出すには、
猛練習やハードワーク以上に
必要なことがあると――。

「努力はウソをつかない」は
本当ですが、結果は自分で
コントロールできないので、

いくら猛練習やハードワークを
してもそれに見合った結果が
出ないこともあります。

結果だけにゴールを置いて
猛練習やハードワークだけを
すると結果が伴わないときに、
心が折れやすいのです。

それよりはたとえばスポーツが
持っている「元気・感動・仲間・成長」を
重んじて、心が豊かになる体感を
するほうが、より強くなっていくし
上達していきます。

実際に、メンタルトレーニングを
受けた中学生は、心を切り替える方法を
知っただけで、その後の記録が
グーンとよくなっていったのです。

「元気・感動・仲間・成長」は
スポーツだけでなく、チームで
仕事をするビジネスにも
そのまま当てはまります。

ただただ結果だけを求めて、
苦しみながら猛練習やハードワークを
するより、楽しみながら練習や
仕事をして成果を出す。

その方が求める結果も出やすいことが
科学的にも証明されていることなので、
そちらを選択してみませんか。

PS.
もし、あなたが結果だけにフォーカスして
毎日、ハードワークをしているのなら、
あなたの仕事の質は確実に落ちていますし、
大きなストレスを抱えている可能性があります。

仕事にも役立つ心理学はこちらをご覧ください。
http://123direct.info/tracking/af/368691/x5V7yb85/
Dr.辻の講演会ビデオ「余裕を生みだす方法」で
心に余裕を持ちませんか。