臨機応変の大切さ
おはようございます!
マット・フューリーです。
「プロレスの神様」と呼ばれるカール・ゴッチから、
最初に学んだ格闘技の教訓がこれです。
「臨機応変に動く」
――その場の状況に応じて方向転換し、常に優位に立つ。
今日は皆さんに、私が数年前に書いたメッセージを少し手直しして、
ご紹介したいと思います。
これを読めば、臨機応変に動く事が、武道家だけでなく、
どんな職業であれトップを目指している人にとっても重要だと、
お分かり頂けるでしょう。
ではどうぞ:
ノーザン・アイオワ大学との対抗戦の翌日、
アイオワ大学レスリング部のヘッドコーチを務めるダン・ゲーブルが、
黄色のメモ帳を手に持ち、私達の前に立っていました。
彼は部員全員の前で、
一人一人に非常に厳しい批評を浴びせていました。
ゲーブルが「良くやった」と絶賛したのは、たったの2人だけでした。
そして、残りの部員達に、何が足りないのか、
上達するには何が必要なのかについて、辛辣な口調で語りました。
また、その中の2人に対しては、
特に手厳しい評価を下していました。
それは私達に遠慮してオブラートに包んだ言い方をせず、
かなりダイレクトな言い方でした。
しかし、そこが彼の良いところでもあります。
ゲーブルは、現状を把握し、
私達が次に何をすべきかを的確に指示してくれるのです。
何人かの部員を批評した後、
ゲーブルは、全米代表に2回選ばれたジェフという選手を批評し始めました。
彼は昨日の試合で、元海兵隊で全米代表に選ばれたこともある選手に、
接戦の末、負けていました。
「いいか、ジェフ。
お前はプランを持ってレスリングをするタイプだが、
プランが駄目になるとボロボロになってしまう。
プランを持つのは結構。
だが、プラン通りに行かなくなったら、
ギアを変えて、勝つために必要な事を何でもするんだ」
この話を聞いた時、私は愕然としました。
何故なら、私もプランを立てるタイプのレスラーだったからです。
そしてジェフのように、プランが駄目になると、
粉々に砕け散ってしまうのです。
格闘技の世界では、
選手は様々な動きを何度も何度も練習するよう教えられます。
そして、考えなくても体が自然に動くようになるまで、
選手は訓練に訓練を重ねます。
1984年のオリンピックの金メダリストの
Lou Banach(ロウ・バナッハ)が、かつてこう言っています。
「自分の動きを熟知しろ。
眠っている時でも、その動きができるようにしろ」
ロウが言わんとしているのは、
状況に応じて正しく反応できるように
自分の体に「プログラミング」させる、ということです。
その通りだ、と私も思います。
一方で、ゲーブルがジェフに言った事も正論です。
戦いの最中でも、ギアを変えて、
状況に順応し、即興で動く事ができるように備えるべきなのです。
こういう事は、口で言うほど簡単ではありません。
しかし、努力の度合いに関係なく、可能です。
重要なのは、訓練と自信、
そして、すぐに何か他のものに順応しようとする前向きな態度です。
***
「計画があっても、柔軟に動く」という哲学が、
武術や格闘技の戦略だけのものではない事を示す完璧な例を、
私は最近目にしました。
そうです、この哲学はビジネスの会談やセミナーを始め、
あらゆる分野に当てはまるのです。
私が観察する限り、多くのセミナー講演者が
「パワーポイント」に頼ってプレゼンしています。
時々、私もパワーポイントを使います。
ただし、使う時は、コンテンツの間に
空白のスライドを常に入れて使っています。
こうすると、次のスライドの内容に基づいてではなく、
聞き手の反応に基づいて話すことができるからです。
しかし、ほとんどの場合、
マイクと自分の本さえあれば、それで十分です。
私がパワーポイントに頼りたくない理由はいくつかありますが、
その最大の理由は至ってシンプルです:
突然、プレゼンの途中でパソコンがシャットダウンしたらどうしますか?
もしそれが起こったら、
講演者はすぐに状況を受け入れて、即興でプレゼンできるでしょうか?
ほとんどの場合、このような事が起きた時、
講演者は次に何を言うべきか全く分からなくなります。
何ともお気の毒に。
同様に、アスリートが、今まで見たこともなく、
備えたこともない技や戦略で相手から攻撃されて、
防御できずに面食らっているのも、お気の毒ですね。
ゲーブルも私も、こう信じています。
究極のスキルとは、何が起ころうとも、
それに対して備えていようがいまいが、
起きた事に順応して即興で対応し、
傷を一切残さず切り抜ける事を言うのだ、と。
講演者やレスラーは皆、
このスキルを自分自身の中に備えています。
しかし、このスキルを実際に駆使しているのは、
一握りの人間だけです。
***
どんな職業でもいいので、
その道のトップの人々を研究しましょう。
そして、彼らがいかにリラックスして穏やかな気分の中、
仕事をしたり、戦ったりしているのかに注目しましょう。
ここが、とても重要なポイントです。
また、過去の人生で、
自分が容易に順応できていた日々を思い返しましょう。
そういう時代があなたにもあったはずです。
そして、真っ先に思い浮かぶのが、
完全にリラックスして、楽しかった感情でしょう。
あなたは、その感情の中で、ストレスも先行き不安もなく、
ただ流れに沿って行動していたのです。
***
計画を持つ事は、あなたをリラックスさせます。
私自身、それでリラックスしていますから、よく分かります。
しかし、計画がうまくいかなかった場合は、
臨機応変に動きましょう。
それができて始めて、戦うレベルに達したと言えるのです。
ベストを尽くそう
マット・フューリー
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どんなことも計画ありきで最初は行動すべきと思う。でも計画どおりに事が運ぶことはほとんどない。計画どおり行かないとき、そのあとの行動をどうとるのか!? その時に考えていたのでは、結局遅いということである。ではどうするのか? それが事前リスク対策である。リスクアセスメントともいう。うまくいかない時、こういう場合はこうするという事前の検討がどれだけできているかで決まる。それを繰り返すことで、体に自然としみついてくるのである。臨機応変の対応とは、そういうことの積み重ねがを何百層にもしていくことが必要である。小川さんはどう考えますか?
格闘技においてはチャンピオンとやる時にみんな後ろへ下がって逃げると益々相手は前に出て体重が乗って攻めやすい。そこで逆に懐へ入ると間合いが詰まって打撃では攻撃されない。セールスでは店舗では売れていない商品を通販限定にして持ってくと以外と売れることがある。店頭で売れるものと通販なら文字でよさをアピールできたりやはり臨機応変な対応は必要だし、その方がいろいろ工夫して考えて楽しい。
深い。。。
素晴らしいお話をありがとうございました。
臨機応変に対応することは簡単にできることではありません。
ですが、読ませていただいたレポートにそって
忠実に実行したいと思います。
今の私には、前とは違いやる気があります。
そのやる気を使ってみようかなと思います・・・。
ありがとうございました。
今日もいい話をありがとうございました。
眠っていてもできるくらい・・・素晴らしい
臨機応変・・・自分の人生を振り返り・・今、自分がもっと臨機応変な人間?性格?で対応能力があったならば・・・と思って、昨日海外にいるパートナーに話をしたところでした。・・・このページを開いた自分にもびっくり!です。
小さなお店を始めて9年が来ようとしています。公私とものパートナーは日和見?的人間でサラリーマン時代も上手にすり抜けていくタイプ、初めは新鮮で穏やかな気持ちで見ていたのですが、気まじめでまっすぐに努力型人間の私はその性格に対応していくにが大変になりいらいらと言い争いも多くなりました。・・・・前置きが長くなりました・・・
一年前に経営状態が今までにない最悪に状態になり・・・日和見?いえ・・・
今は彼は臨機応変さと自分の人生を見据えて行く対応能力がある人間と
思うこともしばしば・・・・結果、元の会社に戻り海外赴任をして悠々自適な一人暮らしをしていますが・・・・人間としての責任感は除くとして「自分を酷使しない状況に事を運ぶ彼の臨機応変さ」なんとなく学ぶこともあるなかな?と・・・・
今、現在の大変さをがむしゃらに乗り越えるのではなく・・・何かあるような気が
しています。
いにしえの武士 〔侍〕 も 臨機応変スタイルだったみたいですよ。
(まあ 一口に侍と言っても 江戸時代中期以降は
いちおう 刀を差しては いるものの
全く人を斬ることなく 生涯を終える人たちも多かったようですから
いま述べているのは 本当の使い手のことですが……)
いつ襲われても 無傷で斬り抜けられるような
完全に自動的 かつ最大効率の動きだけを身体にインプットしておいて
それぞれの状況に応じた微調整は身体まかせ……。
――本当の達人は そうだったといいます 〔甲野善紀氏 参照〕。
これを端的に示す例を挙げると
武術の稽古を始めるときには
準備体操をしない!
――らしいです。 なぜ って
暴漢は待ってはくれませんからね。
というわけで
人前に出たときには 身の回り全方位に警戒の網を張っている
筋金入りの臆病者……
Minr Kamti でした。
環境をすべて是とし、全自己否定していかに環境変化の半歩先を行くか、
その実行システムを自己の能力で作れるかが勝敗を決める。 関係情報の感知能力を常にあげ、自己の処理能力(コンピュータによる創造的能力、人脈による処理能力などすべてを含めて)を常にあげることが大事である。 すべては変化のなかにある。 変化を楽しもう。
お早うございます。今、ブログランキング見ると、3位になっておりました。一歩前進です。このところ、ダイレクトさんご無沙汰しておりました。メールで、いろいろ相談ごとがあって返事を書くのに追われていたのです。そのうち兄からメールで、「何をやっているのだ!!連絡ぐらいしろ・・・」と書かれていました。連絡がなければ無事な証拠なのに・・と思いつつ嫌いな兄ですが、優しさも、持ち合わせているのかな??と思いなおしました。でも、嫌いです。今迄、はっきりした悪い言葉を使った事がありません。この一つ上の兄だけは、「肌があいません・・」
絶交しました。今迄の私からすると、信じられない行動です。心は、まだドキドキしています。