勝っても地獄

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おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。

スポーツでもビジネスでも、
「勝てば天国、負ければ地獄」です。

１位になるのと２位とでは、
天国と地獄以上の歴然とした
差があるものです。

ただし、勝負の世界の厳しさは、
スポーツの方が厳しいのでは
ないかと思います。

こう言うとビジネスパーソンは
同意できないかもしれませんが、、、

何しろ何年間も猛練習したといっても、
４年に一度のオリンピックのような
晴れの舞台で結果を出せなければ、
すべてが無に帰してしまうのですから……。

しかしながら、
スポーツはレフリーが
プレー終了のホイッスルを
鳴らした時点で戦いは終了となり、
敗者は勝者を祝福し、勝者は敗者の
健闘を称える清々しさがあります。

これが、スポーツの持つ素晴らしさであり、
スポーツが文化たるゆえんです。

それでは、ビジネスのほうはというと、
「ウィナー・テイクス・オール」で、
勝者が総取りしてしまう。

競争に負けたら、
敗者は駆逐されてしまいます。
敗者に対する敬意が
払われることはありません。

まさに
「勝てば天国、負ければ地獄」です。
同じ競争社会でも、ビジネスの方が
なんとなく冷たい印象があります。

それでは、ビジネスの勝者は
「勝って天国」なのかというと、
決してそんなことはないのです。

むしろ「勝っても地獄」の人が
多いような気がします。

以前に私のところにいらした
保険のセールスマンは
日本一に何度もなった方ですが、

家族も自分の時間もすべて犠牲にして
仕事に注ぎ込んだ結果、億を超える
収入を稼ぎ出すことはできましたが、
少しも幸せそうに見えませんでした。

事実、
幸せではなかったのです。

結果を出すために、目標を設定して
ひたすらＰＤＣＡサイクルを回す
生き方をしていたのです。

「ナンバーワンになれば、すべてが手に入る」
と思ったら、そうではなかった。

今後もその座を維持するために、
もっともっと頑張らなければ
いけないと思うと、苦しくて、
つらいというのです。

拙著『スラムダンク勝利学』は、
勝利を入り口にしていますが、
私の言いたいことは、
「勝つことがすべてではない。

結果として勝つこととは違うところに
本当の勝利はある」ということでした。

いわば、武道としての勝利です。

武道の本質は、「勝ちを目指していく中で
人間を磨いていくこと」です。

勝つことは大事だけど、
それだけを目指すと逆に勝てなくなる。

だから、勝つことを目指しながら、
人間性を高めていかなければならない。

人間を磨いていくことに切磋琢磨
することが本当の勝負であり、
それを達成して初めて
「勝つ」と言えるのです。

先ほどお話しした営業マンは、
結果として勝つことだけを目指していた。
だから苦しんでいたのです。

ところが、結果を求めながらも
同時に人間性を高めていくわたしの
トレーニングを受けたところ、

成績はトップからトップ５くらい
となりましたが、今ではビジネスも
プライベートも充実した質の高い
時間を過ごしています。

日本一の営業マンのころより
ずっと幸せそうです。

勝つことは大事です。
それ以上に、人生の質を
高めることはもっと大事です。

勝つことを目指しながら、
自分自身を充実させて、
クオリティー・オブ・ライフ
（ＱＯＬ）を実現する。

そういう生き方の方が絶対に
いいとわたしは思っています。

あなたはどの勝ち方を選びますか？

PS.
あなたもビジネスで勝ちたい、もっと多く
収入を得たいと思っていることでしょう。

それには、数字的に結果を求めることは
大事ですが、それにふさわしいあなたに
なることがとても重要です。

武士道のように心のあり方を磨く道を
選んでみませんか。それにはこの心理学が役立ちます。
http://123direct.info/tracking/af/368691/x5V7yb85/

Dr.辻が「余裕を生みだす方法」の講演会ビデオを
更新しているのでチェックしてくみてください。