グリーンブルック・スクールお弁当事件
「お母さん、明日からお弁当作っていらん」
「何で?」
「何でて、みんなじろじろ見るんやもん」
私たちがサンフランシスコ郊外の、
ダンビルという町に住み始めて、すぐの頃でした。
地元の小学校に通い始めた娘たちが、
ランチの時間に、弁当箱を開いて食べ始めると、
みんなが寄って来て、
きれいに飾り付けてある弁当を、
珍しそうに眺めるものですから、
恥ずかしくなって、
食べられなかったのと言うのです。
アメリカの学校の昼食というと、
食パンにジャムかピーナッツバターを塗ったサンドイッチと、
クッキー程度ですから、
日本の美しく飾られたお弁当を見るのは、
さぞ珍しかったのだと思います。
娘たちは、英語が全く話せないので、
ちゃんとアメリカ生活になじめるのだろうかと
私たち両親は心配しました。
しかし実際には、
私たちよりも子供たちが一番早く適応しました。
その理由の1つとしては、
英語のシャワーを毎日、
大量に浴びて暮らしたことだと思います、
1例として、
2ヶ月ほど経った頃、娘たちが家に帰って来て、
「ちょっと聞いててな!」と言って、
右手を胸に当てて、
“I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic
for which it stands: one Nation under God, indivisible, With Liberty and Justice for all.”
と、スラスラ暗唱するのです。
アメリカのこどもで、
知らない子はいないというのが、この”Pledge”
正式には、”Pledge of Allegiance” →(国家への)「忠誠の誓い」と言います。
小学校、プリスクール(幼稚園の前に行く学校)、ガール・スカウトなど
こどもの集まるところでは、
この”Pledge”が必ずつきものです。
毎朝、授業の始まる前に、
アメリカ国旗に向かって全員起立。
右手を左胸にあてた状態で、この文言を唱えます。
私はさきほど、「英語のシャワーを毎日浴びる」と言いましたが、
これは英語を、また英語のリズムを
そのまま受け止めることにつながるのだと思います。
娘たちは徐々に、
音の高低や強弱をしっかりつけて、
発音し出すようになりました。
「聴けるようになると、話せるようになる」
というのは真実だと、
娘たちを見ていて、
そう思いました。
育自コンサルタント
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杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
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今では日米両国の文化を吸収して、お嬢様逞しくご成長なさり、世界的にご活躍のことでしょう。
話題から逸れて失礼致しますが、「お弁当」と聞いて一言、聞いた話をさせて下さい。m(_ _)m
今、日本のもので、ネットでアメリカで最も売れている商品・・・が、「お弁当箱」だそうです!
お母さんの、子供を思う愛情が込められるという日本文化が受けに受けて、アメリカのお母さんに大人気だそうです!
成長期の子供にとって、身体の健康にも心の成長にも、一役二役買うのが「お弁当」なのです!
お嬢様のお弁当、みんなが羨望や憧れの目で感動して見ていたのでしょうね。
その時のお友達が大きくなり母親になり、自分の子には「お弁当箱」のお弁当を持たせているのかもしれませんね!^^
いつも「ジ~ン」と胸に響くお話を有難うございます。この記事を読んで、「聴き取れれば、話せるようになる」ということもご尤もですが、アメリカという国の素晴らしい国民文化を教えられた気がします。今の日本人が忘れてしまっている習慣ではないでしょうか? 話は変わりますが昨年のクリスマスの日にハワイのヒルトンホテルのディナーでの真向かいの席に杉本さんにそっくりの男性をお見かけしました。奥様もお写真で拝見したようなお美しい女性だったのですが、ご一緒だったお嬢さまのお年がまだ幼かったことから、きっと違う人だろうなと思いました。もしあの時ご本人とお会いできていたらすごく嬉しかったのですが、違っていて少し残念でした。