行列毛虫
from 杉本
私: 「この会議、やめた方がいいのでは?」
議長:「何言ってんだ、ずっとこれでやって来たんだ」
私: 「じゃ、もっといいやり方を考えてみましょう」
議長:「忙しいんだよ! 変える必要なんてない!」
以前働いていた企業で、
何年も前から、ずっと続いている
会議がありました。
多くの部署が集まって開く会議です。
しかし、誰も意見の発表もせず、
聞いている人もいません。
議長が一方的にしゃべっているだけです。
私は、そのとき
ギョウレツケムシを思い出しました。
この毛虫は、地中でサナギになるために、
松の木から地上に降りて来るとき、
前の毛虫のお尻にくっつくようにして、
行列になって降りてきます。
ギョウレツケムシの動画
この毛虫を観察した、
有名な昆虫学者ファーブルは、
円形の花瓶に沿って、
先頭の毛虫が最後の毛虫に触れるように
そっと毛虫を配置しました。
花瓶の真ん中に、
行列毛虫のえさである
松の葉を置きます。
しかし、毛虫は大好物が
目に入らないかのように、
この円形の花瓶のまわりを
進み始めます。
何周も何周も、
何時間も何日でも、
毛虫はぐるぐる回ります。
そして7昼夜、花瓶の周りを回って、
ついに、飢えと過労のあまり
死んでしまったのです。
食べ物が、わずか目と鼻の先に
いっぱいあるにもかかわらず、
「行動」と「達成」を
結びつけられなかったばかりに、
餓死してしまったのです。
先ほどの、
誰も聞いていない会議の話は、
このギョウレツケムシと同じだと
思ったのです。
「これまで、この方法で来たのだから」
という理由だけで
代わり映えのしない方法を続けていると、
さっきのギョウレツケムシと同じ人生を、
送ることになり兼ねません。
私たちが何かをしようとするときには、
何を達成するのかということを、
明確にしておかなければなりません。
大事なのは、「計画性」です。
時間は、私たちの味方にも、
敵にもなりますが、
どちらになるかは、
私たちの目標の立て方や、
時間の利用の仕方次第なのです。
ちょっと止まって考えてみましょう。
これを続けて、何を得たいのか。
もし、はっきりしないのなら
続けることを考え直した方が
良いかも知れません。
勇気を持って、それをやめ、
次の目標を考えてはいかがでしょう。
ギョウレツケムシの教訓を
忘れないようにしましょう。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS.
何を得たいのか迷っている方は、
ぜひこのプログラムで学んでください。
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日本は役人天国で、役人は保守的な行列毛虫の人間化した典型だと思う。日本全体が行列毛虫のように破滅へ向かって進んでいないことを祈る。