「自律神経失調症」
from 杉本
随分若い頃の話です。
朝起きて、会社に行くために
ワイシャツを着て、
ネクタイを締めようとすると、
めまいが、するのです。
あまりにひどい、めまいなので、
今日は休むと妻に言って、
またパジャマに着替えると、
めまいが、おさまります。
「あれっ! 気のせいだったのか」
と思って、もう一度、
ワイシャツを着ようとすると、
めまいが、ちゃんと起こります。
てっきり、なまけ病だと思いました。
結局、自律神経失調症と
診断されたのですが、
その内、もっとひどくなってきたので、
会社の会長に話しをしに行きました。
すると、会長は驚くことを
話してくれました。
「実は、僕も精神安定剤を
飲んでいるんだよ。」
「社長も電車に乗って、
会社に近づくと、震えが始まって、
電車を一駅ごとに降りて、
その震えが止まってから、
また一駅乗って、というようにして、
出勤しているんだよ。」
と言うのです。
「あなただけではないんだよ」と、
慰めて下さったのでしょうが、
そういう会社で勤めていることが、
ちょっと、余計に恐くなりました。
私は、カウンセリングにも
通っていたのですが、
そのとき、カウンセラーに、
「どうしたら良くなるのでしょうか?」
と尋ねると、
「ストレスの原因になっている、
あなたの仕事を辞めれば
すぐになおりますよ。」
と言われました。
それで、私は本当に辞めることにしました。
家族を連れて、前から望んでいた、
アメリカ留学をしようと決意しました。
会長にも言って、辞めようとしたとたん、
めまいとか、脱力感が、
どこかに吹っ飛んでしまいました。
楽しくて、楽しくて、
早く留学したい気持ちで一杯でした。
状況は変わっていないのに、
何故、急にめまいとか、
脱力感が吹っ飛んでしまったのでしょう。
こんな言葉があります。
「問題はすべて、
思考がつくりだす妄想」
エックハルト・トール
エックハルト・トールによると、
問題なんて、最初から
存在しないのだそうです。
実際に存在するのは、
「いま」取り組むべき「人生の状況」です。
でも、なぜ「状況」を、
「問題」に変えてしまうのでしょう?
これは人間とって、
「苦しみと不幸」の根源なのです。
問題をこしらえるということは、
すなわち、痛みをこしらえることです。
わたしたちがとるべきステップは、
とても簡単な決断をすることだけです。
「どんなことが起きようと、
わたしはもう二度と
『状況』を『問題』に変えて、
自分に痛みを与えない!」
こう決断することです。
そして、イメージトレーニングで、
問題だと思っていることを、
消してしまいましょう。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS.
イメージトレーニングは、
自分で作り出した問題を、
心の中から消してくれますが、
自分に痛みを与える体質を
変えてくれもします。
ここがモルツ博士の
素晴らしいところですね。
http://www.0stresslife.com/zrl/
今日も為になるお話を有難うございます。まさに納得!杉本さんにはいつも共感しています。