自発性を奪わない
From 杉本
昔、フィンランドという国で、
こんなことがありました。
日本の厚生省にあたる、
フィンランド保健局が、
40~45歳の管理職を対象に、
定期検診、栄養のチェック、運動、
タバコ、アルコール、砂糖の摂取抑制を承知してもらい、
15年間にわたり、
追跡調査を行いました。
これを1グループとしましょう。
同時に同じ年齢、職種の人々を選び、
そちらには何もお願いせず、
ただ定期的に健康調査をして、
両方の比較を行いました。
こちらを2グループと呼びます。
その結果、心臓血管系の病気、高血圧、死亡、自殺、
いずれも一方が少ない、
というデータを得ました。
そして、それは当局の意に反して、
何もしていない2グループだったのです。
その結果に驚いた保健局は、
どうして健康的、理想的な生活行動が、
有害な結果に終わったかを考えてみました。
そこで得た結論は、
治療上の、過保護と生体の他律的な管理は、
健康を守ることにならず、
逆に依存、免疫不全、抵抗力の低下をもたらしてしまう、
ということでした。
さらに、医療においても、
個人を保護し、責任を免除することは、
自我の確立を妨げることになり、
結果として不健康な状態を、
もたらすと説明しています。
つまり、人にとって管理されすぎること、
自発性を奪われることは、
何にもまして「害」なのです。
マネージャーが部下を管理しすぎることや、
親が子供をコントロールし過ぎることは、
部下や子供の自発性を奪い、
状況対応能力を低下させます。
マネージャーや親には、
「任せる」技術が、
求められているのです。
関心を持ち、会話を交わしつつも、
「必要以上の管理はしない」
「部下や子供の自発的な行動を促す」ことに価値を置いた、
効果的な関わりの持ち方です。
同じことを言っても、
相手がプラスに感じると、
その人の自発的な行動を促すことにつながりますが、
マイナスに感じると、
相手をダメにしてしまうこともあります。
たとえば、「報・連・相」(報告、連絡、相談)という、
成長ポイントについて。
ここで、上司が自分の聞きたいことしか聞かなかったり、
先輩が「後で聞くから」と、
仕事の手を休めなかったりすると、
新人は「どうせ言っても聞いてもらえない」
というマイナスの感じ方をするようになることがあります。
対して、上司が「報・連・相は責任だ」と発言したり、
先輩たちが活発に報・連・相をしていると、
新人は「疑問や違和感を素直に言ってもいいんだ」と、
プラスの感じ方ができるようになるのです。
部下や子供を、
管理し過ぎないで、
自発性を与え、
状況対応能力を、
伸ばしてあげましょう。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS.
幸せなセルフイメージは
あなた自身も幸せにします。
是非チャレンジしてください。
http://www.0stresslife.com/zrlb/
自発性の大事が分りました。
人の意見に惑わされないように
気を付けようと思います。
自発性を奪わず、尊重する。
現状に気づくための材料さえ与えられれば、それが行動するための動機付けになりえるということなのかなと思いました。
それと同時に、人間の自発性や主体性って先天的なものなのか。それとも後天的に獲得するものなのか。どっちなんだろう?と思いました。
本当に、その通りだとおもいました。病院でも、この年齢ならと、至れりつくせりの検査の奨めで、電話までかけられると、親切なのか、管理なのか。共依存的な関係で育ったものには、過剰な管理は自発性を損ない医療への依存心を強めるように感じています。
おもしろいですね。
人間って、不思議な生き物ですね。
「人にとって管理されすぎること、
自発性を奪われることは、
何にもまして「害」なのです。」
やりたいことをやって。
好きなことをやって。
「楽しいーーーーーっ!!」
「心は自由だーーーーーっ!!」とか
叫んで生きてたら。
いつも健康で、才能も伸びまくって行きそうな気がしますね。
自発性を導ければ良いのでしょうか?信じて?ただ、自分の考えと違う行動を相手がしたとしたとき、それも認めながらなお相手の自発性を導けるようになるにはかなりの自分の自己管理が必要ですね。ただ感謝しかないのですね・・・・
過ぎたるは及ばざるが如し。。。
やはり過保護といったやり過ぎは
良くないですよね (^_−)−☆
何事もバランスが大事ですね!