即答が難しい質問
おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。
今あなたはどんな感情を
抱いているでしょうか?
昨日の夜の感情は?
一昨日の朝の感情は?
今月 1 日の 10 時頃の感情はどうでしたか?
即答できる方は
なかなかいないでしょう。
ですが、例えば
昨日の夜ビールを飲んでいる時の感情は?
と聞かれれば、答えやすいはずです。
一昨日の朝、渋滞に巻き込まれたときの感情。
今月初めの会社のミーティング中に
上司から企画に指摘が入ったときの感情。
このような出来事に紐付いた感情は
思い出せるでしょう。
そして、強烈な出来事であればあるほど、
そのときに感じた感情を
いつまでも覚えているものです。
そうです、私たちは感情を
出来事とセットにして覚えています。
認知の会話は出来事中心です。
過去のことも未来のことも、
出来事を中心に話します。
しかし出来事に紐付いている限り、
感情から解放されることはありません。
例えば、会議で嫌なことがあって、
その時イライラしたり焦ったり、
後悔していたとするなら、
その会議のことを思い出す度に
またイライラしたり後悔したりを
繰り返すことになってしまいます。
今その瞬間、イライラしている出来事に
出くわしたわけでもないのに、
イライラを感じてしまいます。
これでは、今するべきことに
集中などできるはずもないでしょう。
過去の出来事にとらわれ
今に生きている感覚を
持ちにくくなるでしょう。
感情から解放されるには、
出来事との結びつきとは関係なく
感情を感じる必要があります。
出来事で区切るのではなく、
時間で区切ります。
そして感情の会話をするのです。
出来事に紐付かない感情の会話は、
私たちの心をフローに傾けてくれます。
「昨日の午前10時頃はイライラしてた」
と、時間と感情だけの会話です。
これをすると、ノンフローな感情の話をしていても
とらわれ感が減り、フローへ傾きます。
ただし、感情の会話ですから
誰かと一緒に出来事にとらわれない
時間や感情だけの会話を
する必要があります。
普段の生活でこのような会話をする機会は
ほぼないといっていいでしょう。
ですので、私のワークショップでは、
必ず時間で区切って感情を思い出してもらい、
そして出来事の話をせずに、
感情の会話をしてもらうのです。
それをしないと、いつまでも
出来事にとらわれたままで、
感情に振り回され続けてしまうでしょう。
P.S.
出来事や感情に振り回されず
集中したパフォーマンスを発揮したくないですか?
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