脳が疲れる理由
まただ。ドクターモルツが何十年も昔に
言っていた事が、脳科学で証明された。
脳について学べば学ぶ程、
ドクターモルツのアドバイスが、
いかに正しかったかが分かる。
先日も、脳の本を読んでいたら、
サイコサイバネティクスを読んでいる
気分になったくらいだ・・・
例えば、脳の機能からすると
複数の事を同時にやるような
「マルチタスク」は無理だと言う事。
人の脳は、何かに注意を向けると
別の事に注意を向ける事はできなくなる。
例えば、あなたは今
このメルマガを読んでいる。
しかし、隣で誰かが
あなたに話かけてきたら
あなたの注意はそっちに向かう。
そして、このメールから
注意は完全にそれてしまう・・・
言われてみれば
至極当然の事だ。
だから、パソコンで
メールをチェックしながら、
ネットでグーグル検索して
さらに、ワードで何かを書く。
なんて事をやっていると、
あなたの脳ではこんな事が起きる・・・
メールに注意が行って
メールを処理する機能が起動する、
その機能を停止して
次にグーグルに注意が行く、
そしてグーグルの検索結果を、
吟味する機能が起動する。
そして、その機能を停止する。
次にワードに注意がいく、
ワードをタイピングする機能が起動する、、、
ワードでタイプをしていたら、
メールが入ってくる。
ワードをタイプする機能を停止する、
メールを処理する機能を起動する・・・
なんて事を繰り返している事になる。
これがどれだけ効率が悪く
脳を疲れさせるかは、
考えなくても分かるだろう。
こんな事が脳科学でわかるずっと前から
ドクターモルツは
「一度に一つの事に集中せよ」
というアドバイスをくれていた。
以前、脳科学者の諏訪東京理科大学の
篠原教授とインタビューをした事があるが、
彼はとても面白い事を言っていた。
『脳科学なんて、
誰だって分かるような事ばかり。
だって、考えてみたら誰もが
脳をもってるんだから・・・
自分で何となく分かるはず・・・』
そう。
僕らは科学で証明されるのを待たなくても、
マルチタスクができないなんて事は
分かりきっている。
一度にあれこれ同時にやろうとして
何か重要な事ができたためしがない。
現代は手に入る情報が増えた分だけ
常に忙しくなっている。
だからといって
一度にあれやこれやと手を付けてしまうと、
あなたの脳は疲れるばかりで
本領を発揮できない。
目の前の事に集中しよう。
目の前のたった一つの事を
終わらせてから、次にいこう。
ドクターモルツが50年も前に
言ったアドバイスだ。
-小川忠洋
PS:
ドクターモルツのアドバイスを
もっと知りたいならば、
これを見てみよう。
http://www.0stresslife.com/zrlb/
そのとおりですが、子育て中の主婦というのは、ほぼ常にマルチタスクでがんばるしかありません。子供に振り回されながら、家事、ご近所付き合い、子供の相手、習い事、園や学校の諸々の準備や提出物。だから、夫からみれば子供と遊んで家にいるだけに見えても激しく疲れるんでしょうね。