完璧を目指すのは危険!?
スポーツドクターの辻秀一です。
人に任せた仕事の成果に納得がいかず
どうしたらいいか悩んでいる方がいました。
相手に求めていたレベルのものが
仕上がってこなかったため
やり直しの指示を出したのですが、
そのやり取りも要領をえなかったようで、
「もうこいつには任せたくない」
となってしまったようです。
その人と話しているとイライラするだけでなく
仮にその人と話していなくても、思い出しただけで
イライラしてしまうとのことでした。
こうなると、相手の仕事の
1 つ 1 つに新たな意味付けが
どんどんついていくでしょう。
今までは気にならなかったことや、
特に指摘していなかったようなことですら
何か仕事のクオリティを満たしていない
改善が必要な部分として
気になりだすのではないでしょうか。
新たな意味付けにバンバン付き、
揺らぎやとらわれが増え、
自分自身のパフォーマンスすら
十分に発揮されなくなるでしょう。
完璧主義な人に多いのが、
人に仕事を任せられないパターンです。
自分の中に絶対的でレベルの高い
基準のようなものがあり、
それを満たさないものは
すべてダメ、とみなすのです。
評価がとても極端で、
良いか悪いか、善か悪か
OK か NO かしかありません。
ですが、これらは全て自分が勝手につくった
意味付けでしかありません。
完璧の基準も、高いレベルの基準も
OK の基準も元から存在しているわけではないのです。
通常人に仕事を任せると
自分の求める基準に合うものは
そうそう出てきません。
自分が勝手につくった基準(=意味付け)ですから、
他人と異なるのは当然だからです。
しかし、自分の基準にとらわれた結果、
その基準に合うか合わないかでしか判断できませんので、
人に任せるのが難しくなるのです。
結局人が育たなかったり、
自分の仕事ばかりが増えてしまい、
企業やチームとしての成長は望めません。
また、完璧主義の人は、
自分に対しても完璧を要求します。
その完璧の基準を満たせなければ
自分はダメな存在だとか
未熟な存在だとか否定感が増えます。
結果的にストレスが増え、
常にイライラするような状態です。
しかしながら、完璧などというものは
人が勝手に作った意味付けで、
そもそも存在しないものなので
そこにとらわれている限りフローはやってきません。
すなわち、パフォーマンスが発揮されず
結局成果もあげられない、もしくは
一時的に成果を上げたとしても
長くは続かないのです。
P.S.
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