方向音痴の営業マン
from 杉本恵洋
ある営業マンが、
大阪駅から、京都の
お客様に訪問しようとして、
東海道本線に乗りました。
列車の中にあるトイレを、
いつもより長いめに使用して出ると、
まもなく列車は、
駅にすーっと入っていって、
止まりました。
彼がおもむろに、ホームに足を踏み出すと、
駅のアナウンスが、「神戸~、神戸~」
あるときには、訪問先から、
次の訪問先への行き方が分からなくて、
一旦、大阪のオフィスに戻ってきて、
玄関前から、改めて次の訪問先へ
出発するところを、
私に見つけられたこともあります。
小中高と、すべて徒歩圏内、
仕事も、お父さんの仕事を手伝って、
毎日家から、近くにある町工場への道以外、
彼はほとんど歩いたことがなかったのです。
営業の仕事につくまで、
自分がこんなに方向音痴だとは、
知らなかったそうです。
しかし、お客様からは、
とにかく可愛がられるのです。
そのころ、ある企業で、
大阪支店長をしていた私は、
面接で、その資質があるのを見て、
彼を雇いました。
ですから、営業成績は、
着実に上がっていきました。
問題は、お客様の所に
行き着けるかどうかでした。
ここでクイズです。
彼は、どのように、
営業マンとしては、致命的とも思える、
どうしようもないほどの、
方向音痴を治していったのでしょうか?
答えは・・・・
彼はずっと、方向音痴のままでした。
コンパスと地図を使って
ボーイスカウトが、
道のない山歩きをするように、
訪問先を捜し当てて、訪問していました。
彼は、自分の弱みの改善よりも、
自分の強みである、営業力に、
さらに磨きをかけていました。
例えば、
「顧客のニーズを明確にするために、
自分は早く、聴き手に回り、適切な質問を準備して、
どんどん、相手に話させる。」能力を、
私を顧客に見立てて、
練習を繰り返しました。
自分を成長させるのに、
弱みを改善するという方法もあると思いますが、
私は、自分の強みに、
さらに磨きをかけるという方法は、
効果満点だと、確信しています。
あなたの強みはどんなところにありますか?
肉体面については、いかがですか?
知的なことについては、どうですか?
それとも、他の面では?
そして、どのように、さらに
磨きをかけていきたいですか?
是非是非、コメントください。
お待ちしています。
育自コンサルタント
‐自分を育てるお手伝い‐
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS:自分の内面により磨きをかけたいなら、
こちらのプログラムがオススメです。
http://www.0stresslife.com/zrlb/
伸ばす長所が的確だったということだろう。仮に相手の場所を探すのが得意だったとして、それを伸ばしたところで、営業にプラスになるだろうか。また、長所とは何だろうか。自分が好きなことと言い換えたほうがいいかもしれない。好きなことが合致する仕事を見つけること、これが自分を成長させる最短距離だと思うが。