脳は「ウソ発見器」
from 杉本
営業:「朝日が昇る言うて縁起がええんですよ、
注文もらわんと、帰られへんのです。
何とか1ヶ月だけでもお願いします」
私:「受験生の時は、ずっと読んでたし、
ええ新聞やって、知ってるけど、
もうほかの新聞とってるし、かんにんして」
ある日の、新聞の営業の人と、
私の会話です。
「朝日が昇る言うて、縁起がええ」を、
何十回も繰り返して、粘られましたが、
やっと帰ってもらえました。
あなたも1度は、
こんな経験がありませんか?
こんなとき、私たちの脳の中では、
どんなことが起こっているのでしょう?
営業の人が、お客に質問すると、
その質問は、まずお客の脳幹に送られ、
さらに脳幹に隣接する小さな
小脳扁桃に回されます。
質問が送られてくると、
脳はそれが安全なものか、
そうでないかを小脳扁桃で判断し、
安全とみなされた質問だけを
新皮質に送ります。
ここは脳の中でも、
情報について考え、感じ、
その信憑性を見極める役目をしています。
したがって、営業の人の質問が、
自分の利益にならないと、
お客が思った時点で、
頭の中で「警戒警報」が鳴り出すのです。
すると、営業の人は、
彼らの「核心」に迫ることはできず、
シャットアウトされてしまいます。
小脳扁桃は主に、
過去の経験に基づいて、
パターン認識をつかさどります。
セールスは信用できないことを、
「学習」した人の前で、そのような外見、
しゃべり方、行動をとれば、その人の
小脳扁桃は、これは良くないセールス
に違いないと判断します。
無実が証明されない限り、
彼は有罪扱いを受けます。
無実を主張しても、
受け入れられることはありません。
「私を信じてください」
と言って信用してもらえるほど、
甘くはないのです。
彼は本当に、
信用できる人間でなければなりません。
人は動機を、
ごまかすことはできないからです。
ありのままの、
自分でなければなりません。
人間には、「ウソ発見器」が、
内蔵されているのです。
私たちが良い人間関係を
築こうとする時、大切なのは、
動機です。
隠れた良くない動機を持って近づくと、
相手はいつか、それに気づくのです。
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS.
自分自身にも嘘をつかずに、
望み通りの人生を送りたいのなら
この本はおすすめです。
http://next.drmaltz.jp/mscbook2day/