「なんや、補欠かいな」
From 杉本
「おかあちゃん、ぼくリレーの補欠になれた!!」
「なんや、補欠かいな」
小学校5年生のとき、担任の石川先生が
組対抗の、リレー選手の選考会をやることに決め、
私にも出るように勧めました。
3人選ばれるのですが、
みんな、誰が早いかもうわかっていたのです。
でも私は、心の中では、
「ぼくもリレーの選手になれたらいいなあ」
「そやけど、絶対無理やし」
と思っていました。
石川先生は、私の気持ちを察して、
チャンスを与えたかったのだと思います。
もちろん、私は選手には選ばれませんでした。
しかし、リレーの予選に出る事自体が、
私には、とても名誉なことでした。
しかも、補欠に選ばれたのです。
ちょっと大げさに聞こえるかも知れませんが、
リレーの補欠になって、
極々普通の子であった、私の人生は、
ゆっくり変わり始めました。
「ぼくでも、やったらできるんやなあ」
そんな感じでした。
1925年、ハーロック博士はアメリカの小学校で
4年生と、6年生を対象に、
算数のテストを返す時の教師の態度で、
生徒にどんな影響が出るかを調べました。
第1のグループは、
名前を呼ばれ、1人1人全員の前でほめられる。
第2のグループは、
やはり名前を、1人1人呼ばれるが、
出来が良くないと叱られる。
第3のグループは、
他の子が、ほめられたり、
叱られたりするのを見ているが、
自分は完全に無視される。
テストを4日間続けて、
結果は、第1のグループは、
成績が最終的に71%上がり、
第2のグループは、19%上がり、
第3のグループは、5%上がりました。
私は、人をポジティブな気持ちにする人たちが、
世界を良い方に変えていく人たちだと、
確信しています。
ちょっと、私たちのポジティブ度を
テストしてみましょう。
次の項目から、自分に当てはまるものを
選んで下さい。
① 落ち込んだ人を笑わせることができる。
② ポジティブな人と一緒にいると、能率が上がる。
③ 周りの人が良い仕事をしていると、それに気づく。
④ どこに行っても知り合いを作るようにしている。
⑤ 自分の話題をしゃべるのを我慢して、聞き役になれる。
⑥ この1〜2日で、誰かをほめた。
⑦ この1〜2日で、誰かの手助けをした。
⑧ 周りの人を明るくするコツを覚えた。
⑨ いつでも笑顔で接するように心がけている。
⑩ 私は思いやりのある方だと思う。
どうですか?高いほうでしたか、中ぐらいですか、
それとも、低い方でしたか?
ポジティブ度が高くなると、
幸せ度も高くなります。
幸せ度が高くなると、
今度は、自分が人をポジティブに
変えていく人になります。
ところで、人をポジティブに変える人たちは、
どのように、それをやっているのでしょうか?
私は彼らは、
相手がしてもらいたいと思っていることを、
見つける名人だと思います。
そして、そのしてもらいたいことを、
実際に、やってあげるのです。
人が、自分にしてもらいたいことって、
どんなことがあるのでしょう?
どんなことをほめられたら、
または、どんなふうにほめられたら、
やる気になりますか?
育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−
杉本恵洋(すぎもと しげひろ)
PS.
自分にやる気を出させ、それを継続させるに、
このコーチの話はうってつけです。
http://next.drmaltz.jp/mscbook2/