ジョン・Ｆ・ケネディ誕生日の呪い

Posted by admin in カウンセリング, 心理学 On 9月 15, 2016

マット・フューリー

おはようございます。

マット・フュ―リーです。

あなたは他人が言った何気ない一言に
とてもショックを受けたことはありませんか？

私たちはときどき、他人にとても
ひどい仕打ちをすることがあります。

本気で誰かを傷つけようとしていることもありますが、
だいたいは気づかないうちに人を傷つけています。

いずれにしても、自分が誰かに傷つけられてしまったら、
それを無害なものに変えなくてはいけません。

ここで、分かりやすくするために
「ジョン・Ｆ・ケネディ誕生日の呪い」という話をしましょう。

何年か前のことですが、
マークという男性の誕生日パーティーが
たくさんの招待客を招いて開かれました。

そのパーティーの途中である事件が起きたのです。

みんなが歌い始めた「ハッピー・バースデイ」は
いつものバースデイソングではありません。

そして、白い煙がもくもくと上がって、
ゴージャスなマリリン・モンロー風の女性が
部屋の前に躍り出てきたのです。

彼女は「ハッピーバースデイ～♪ミスタープレジデント～♪」と
うっとりと歌い始めました。

マークは後ずさりして作り笑いを浮かべましたが、
内心は縮みあがっていました。
彼はこの歌が大嫌いで、目の前の光景にうんざりしていました。

なぜこの歌が嫌いかって、
この歌は不吉な出来事を連想させるからです。
不吉な出来事とはもちろんモンローとケネディ大統領の
悲劇的な暗殺事件のことです。

マークは「やめてくれ！」と今にも叫びそうでしたが、
必死に耐えていました。
招待客をがっかりさせたくなかったからです。

歌が終わった後、マークは心半分に「ありがとう」と言い、
パーティー会場から出ました。

彼が出て行った瞬間に部屋の空気が
一気に白けたと誰もが気づきました。

数分前は熱気に満ちていたのに、
今はまるで空気の抜けたタイヤみたいに
ペシャンコになってしまったのです。

彼に呪いがかけられたと誰もが直感的に感じました。

さて、ここで肝心な質問です。
「この呪いを解くことはできるのか？」

マークが家の庭を歩きまわっているのを見て、
彼の妻は何かがおかしいとすぐに気付きました。

そして、彼がひどく気分を害していると分かりました。

しかし、二人はサイコサイバネティクスの生徒として、
この最悪な気分をどうにかして、
呪いを解くことができることも分かっていました。

「僕の頭の中のイメージは今最悪なんだ。
どうしても考えてしまうんだ。
今目の前で起こったことがまだ信じられないよ。
人の誕生日にあんな歌を歌って誰が喜ぶと思うんだい？
ショットガンを突き付けられたのと同じだよ」

「マーク、あなたはケネディ大統領じゃないし、
彼女はマリリン・モンローじゃないわ。
気分が良くないのはわかるけど、
そこから感情を離すことはできるでしょ。
心の傘を広げて呪いを押し出してしまえば、もう気にならなくなるわ」

マークは妻の話を聞き彼女のアドバイスに従いました。
するとそれから数秒もしないうちにあの歌の呪いは解けたのです。

彼は感じていた痛みをもう感じなくなりました。
メンタルイメージを変えることに成功したのです。

マリリン・モンローの格好をした女性はもう一人で歌っていません。
みんなが自分に「ハッピー・バースディ・トゥー・ユー」と
楽しそうに歌ってくれています。

歌が終わると、拍手が上がり、おめでとうと言われ、
抱きしめられ、握手をしています。

この修正されたメンタルピクチャーのおかげで、
彼自身の気持ちも、歌ってくれた人に対する気持ちも
完全に変わりました。

呪いはついに解かれました。
マークは呪いから自由になったのです。

もし、あなたも誰かに呪いをかけられたと思ったら
このように対処してみてください。

自分で自分を呪ってしまった場合に特に良く効きます。

そうです、実は自分で自分を呪うことが一番多いんです。

どうしてかと言うと、呪いを信じているのが
あなた自身だとしたら、
その呪いをもっと良いものに変える力を持っているのも
その本人だけだからです。

呪いを解いて破壊するパワーだけでなく、
あなたは周りの人の中で
ひときわ明るく輝く存在になれるでしょう。

どうです？そんなふうになれたら
素晴らしいじゃないですか？

立ち上がれ！

ーマット・フューリー