知識が餅になるとき
おはようございます。
スポーツドクターの辻秀一です。
コンサルティング大手の船井総研へ
研修や講演をしたご縁もあり、
多くのコンサルタントの方も
メンタルトレーニングを実践しています。
コンサルタントの仕事は
企業の業績アップの提案をすることです。
私のワークショップに
参加されたあるコンサルタントの方は、
自分がいくら業績が上がるような提案をしても
クライアントがそれを実行に移してくれないと
クライアントがそれを実行に移してくれないと
嘆いていました。
提案しても実行に移さなければ変化はないので、
そのうち提案することそのものに
申し訳なさを感じたそうです。
「コンサルタントが来ると仕事が増える」
と不満を持つ社員がいるからです。
なぜ実践できないのか。
必要なことだと分かっていても
行動できないことがある。
同じような状況に陥っている方は
少なくないでしょう。
そこで、コンサルタントの方が
行き着いたのが人の感情でした。
人は感情で動くので、
どんなに数字や理屈で説得しても
感情的な部分でやる気がなければ
動かないのです。
そこで感情について、
つまり心について学ぶことの
大切さに気づいたのです。
コンサルタントが提案するような
業績改善の方法はとても認知的です。
そもそも仕事で結果を出すための
方法論はどれも認知的です。
目標を達成するメソッドや
売上を改善するテクニック、
社員を動かすマネジメント法など、
認知の手法があふれています。
しかし、実践すれば結果が出ると
頭では理解できても、実際に
行動に移せるかどうかはまた別の問題です。
認知の脳が働いている限り、
常に意味付け、意味付け、
意味付けの連続です。
意味付けが心にゆらぎやとらわれを生み、
行動の質が低下します。
宮本武蔵が『五輪書』の中で述べたように、
心の価値を重んじ心を整えない限り、
どんな戦略も絵に描いた餅なのです。
P.S.
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