強さを強化しすぎると・・・
おはようございます!
マット・フューリーです。
カンフーの世界には、強さを強化しすぎると弱くなる
という意味の格言があります。
深い考え方ですね。
そこで今日は、この考え方が私たちの日常生活に
どう当てはまるのか考えてみましょう。
おそらく、あなたは一日を細部に至るまで管理していると思います。
そしていつもスケジュール通りに仕事をこなさなければならない、
と感じていることでしょう。
そのおかげで、あなたは多くのことをこなしていけるのだと思います。
しかしその反面、あなたの体は柔軟性を失い、
苦痛を感じているでしょう。
そこで必要なのが、心をリラックスするための時間です。
計画も予定表もない静寂の中で座り、ただ呼吸をして、
生命そのものに注意を傾ける時間が、
ただ一人でいる時間が必要なのです。
私が中国に滞在する時は、よく友人と食事をしたり、
おしゃべりしたりします。
または、ただ座ってお茶を飲んで何時間も過ごすこともあります。
すべきことは何もありません。
行くべき場所もどこもありません。
そういう時こそ、人生の深遠な瞬間なのです。
そして、時間やスケジュールに追われていたら出てこないような
アイデアが生まれるのです。
時間という概念に固執して、
自然発生的な出来事が起きる余地を全く残さないと、
堅苦しさや、硬直、苦痛を招いてしまいます。
確かに、一日を予定通りにこなす能力は必要ですが、
あまりにも厳格すぎて、あまりにも強固すぎると、
人間関係にヒビが入り、他のことも上手くいかなくなるでしょう。
結局、得るものは何もなし、になってしまいます。
大切なのは、その真ん中にいることです。
強すぎることもなく、弱すぎることもなく。
人生のある部分はきちんと管理して、
他の部分には余裕を持たせておくのです。
すべてをFather Time(時の翁)で管理しようとすれば、
Mother Nature(母なる自然)によって後でつけが回ってくるでしょう。
つまり、ここぞという時に頑張れなくなるのです。
だから、前もって余裕を持たせておいた方が良いのです。
私は武道家として、
毎日しっかり守っているルーチン・エクササイズがあります。
その内容は毎回全く同じというわけではありませんが、
たいていは同じ内容です。
一日に行う各エクササイズの回数は決まっていて、
いつも忠実に守っています。
しかし、全く同じエクササイズでも、
「同じ」ではなくなる瞬間があります。
それは、それぞれの動きに、より感情を込めた時や、
のめり込んだ時、そしてその瞬間に入り込んだ時です。
先日、私は夜のルーチン・エクササイズを
午後10時にしようと計画しました。
しかし、友人との「幽体離脱」に関する話に花が咲き、
気付いたら午後10時を過ぎていました。
調査によると、人口の25%が幽体離脱の体験があるそうです。
多くの人々は恐がり、「頭がおかしい」と言われたくないので、
あまり他人には言わないそうです。
とにかく、私たちは幽体離脱やその他の謎めいた現象について、
日付が変わる頃まで話していました。
彼が去った後、私はまだ一日の最後のエクササイズを
していないことに気付きました。
だから私は外に出て、深夜0時半から体を動かし始めました。
一つ目の型の途中で、私は「無」になりました。
時間の感覚がなくなりました
――少なくとも、正確な時間が分からなくなりました。
ちょっと動いただけなのに、
30分以上動いているような気がしました。
私はそのまま続けました。
時間はゆがんだままです。
数分が1時間のように感じました。
ハワイを訪れた時の、
1日滞在しただけなのに1週間いたような感覚に似ていました。
それ以来、私はエクササイズを始めるといつも
時間がゆがんだような感覚になります。
時間を測りながら特定の型をした時でさえ、
その瞬間に没頭するあまり、時間が外の世界の概念のようになるのです。
同じ頃、私はエクササイズ以外の場面でも、
この時間がゆがんだような感覚を感じるようになりました。
机に向かってニュースレターや記事を書いている時、
時間という概念はどこかに消えていました。
人前でスピーチをする時も、
90分とか1時間という感覚は消えていました。
不思議なことに、90分のスピーチのつもりが3時間、4時間、
さらには5時間のスピーチに変わっていたのです
――休憩は一切なしで、誰一人部屋から出ることなく。
何故こんなことになるのでしょうか?
昔、90分スピーチをして、その後に休憩を取っていた時は、
休憩した後でも私は少し疲れたままでした。
しかし、今では何時間しゃべっても元気なままです。
本当に不思議です。
今日の話の教訓:
強さを強化しすぎると、弱くなります。
そして衰弱します。
しかし、強さをストレッチに変えて、
曲がる位に柔軟になれば、あなたは衰弱しません。
そして今まで以上に先に行くことができるでしょう。
中国には、風に沿って曲がり強風をかわす、
という意味のことわざがあります。
日本にも、「柳に風」ということわざあります。
一本の堅くて曲がらない木について考えてみましょう。
強風ならひと吹きでその木をなぎ倒してしまうでしょう。
しかし、風に沿ってしなやかに曲がる竹なら、
強風に耐えることができるでしょう。
人生だって同じです。
自分の強いところを強くしましょう。
しかし、強化しすぎてはいけません。
柔軟性も持たせましょう。
そうすれば、自分でも驚くことが起きるでしょう。
柔軟性を持たせるのに最良の方法が、呼吸を意識することです。
意識して、息を吸って吐きましょう。
その間、どんな事をしていても良いので、
ただ自分の呼吸を観察しましょう。
次に、自分のメンタルピクチャーとセルフトークに注目しましょう。
そして、より良いメンタルピクチャーとセルフトークに
なるように調整しましょう。
最後に、不要な努力や抵抗や苦闘をせずに、動きましょう。
そうすれば、2010年も正しい心と体で成功と繁栄、健康に向かって
勇往邁進できるでしょう。
マット・フューリー
PS: | |
![]() |
メンタルピクチャーとセルフトークの調整の仕方は このCDを聴けば解るでしょう・・・ |
http://www.drmaltz.jp/mlt/mlt_letter.php?mag=Psycho20100126MA |
なんでもすぎる事はいけないんですね
こころ 考え 身体の柔軟性 いいですね
年齢とともに 弱くなるのには抵抗できず
息詰まるとき 深呼吸すると すこしリラックスできます
いつも ありがとうございます
そうですね! 呼吸は、非常に大事だと思います。 また言われる通り、その呼吸を意識しながら、深く大きくすると良いのです。 私も、たまに瞑想をします。 深く大きな呼吸は、体の中から不浄なものを出して、新鮮で綺麗のものを取り込むことができます。
ただ、これも日々続けることが大切ですね!
十分です。
ありがとうございました。
自分の呼吸に違和感を感じていましたし
=今、は120%ではないとかんじる瞬間でもありました。
自信を持って、信じる人たちに語りかけられます。
失敗はこれからあるだろうけども後悔をしないようにどんどん進みます。
今日のマットのメッセージは小生にとって神の声のようです。
感謝!
柔よく剛を制す
とはよくいうものですね
今回の内容はまさにそれをいっている感じもしますね
しなることを知らない者は耐えきれなくなったときに折れるだけ
でも、しなることを知っていれば、強い外的力に対して抵抗しないでしなればいいだけ
先人はよくいいことをいうなと感じる次第です
時間もそうですが、空間のゆがみみたいなのを感じるときがあります。
ここに体もあって話もしているのに、ここにいない。
というか、ここから意識だけ離れてる。
集中できていないということでしょうか。
疲れてるからなのか、何故なのかわかりません。
人と話しているときにその状態になると
肉体の不思議を感じます。
強さに柔軟性が加わると本当に素晴らしいですね。
私ももっと、そうなりたい、そうでありたいです。
人間は、絶対に内観の時間が必要だと思います。
今日も良いメッセージありがとうございました。
ひたすら強さを求めていた私には、
大変面白いものでした。
曲がる位に柔軟になれば。。。
曲がる柔軟さを持ち合わせれば、疲れ知らずになる☆
今日、丁度それと似たような体験をしたばかりなので、
納得です!!
何もしない時間。
これも大切にしていこうと思います。
素敵な気付きをありがとうございました。
鉄なんかはそうですよね。
固くすればするほどもろくなる。
柔らかさも必要……
柔軟性、なんにでも大切なんですよね
マットさん、今日の教え、有難うございます。
心の折れることが多くて悩んでいました。
少しルーズにならなければなと思います。
心にゆとりを持って・・・。
そうなんですね~何もしない時間も必要なんですね。
毎日時間や仕事に追われて、あれをしなくちゃ次はこれをしなくちゃと
一日中頭の中はフルで動いてる。
私も一日に時間を決めて、何もしない、何も考えない時間を作ろうと思います。最近はかなり追い詰めていたのでとても為になる内容でした。
ありがとうございました。
日本のことわざに「柳に雪折れなし」という言葉がありますよね。しなる強さはしなやかさになります。心も体もしなやかに生きて行きたいです。
たしかに、『強さ=もろさ』があると思います。
目標に向かって進む事は、強さが必要だと思います。
けど、仕事でも家庭でも、予定外の事って頻繁に起こるし、予定通り行かないことの方がむしろ多い。
そんな時、心に余裕が無いと、自分をせめるばかりで事態に対応出来ないですよね。
予定外のパプニングでもバランスをとり、柔軟な思考で対応したいと思いました。
今日から、10分間の坐禅を日課として、心をリラックスさせる時間をとりたいと思います。
今日も貴重な情報をありがとうございます。
非常に深い問題提起でした。
ありがたく お受け致します。
3年だとか1年
更には 半年……1ヶ月
というスパンではなく
1日という 限られた時間の中で
その日の目標を達成するための
タイトなスケジューリングは
サイコ・サイバネティクスを行使する上で
基本的には 有効であると考えています。
ですが
ふと思い浮かんだ変更のアイディアは 間違いなく
クリエイティヴな潜在意識からのメッセージですから
柔軟に捉えて 是非とも採り入れるべきですよね。
なぜならば それは
サーボ・メカニズムが割り出した
最大効率の修正案だからです。
自分自身の潜在意識を信頼し
そのメカニズムを使いこなしている自分に誇りを持つ……。
この姿勢こそが 時々刻々の成功を保証してくれるでしょう。
ところで
「数分が1時間」
「90分が5時間」
に感じられるという心理現象は
実際に 主観時間のスピードが加速している
その結果なんだと思いますよ。
これからも
高質な主観体験についてのご報告を
楽しみにしております。
その通りと思います。柔よく剛を制すということわざもあります。
また負けるが勝ちというのもどこか通じるところがあるでしょうか。
でも負けたくない!とどうしても思ったり強がったりここが修行のしどころでしょうか。
やはり呼吸法は大切なのですね、
おもしろいですね!
要はバランスが大切ということですかね!?
しかし、何もしない時間なんてあまり設けてないので、
そういう時間が日常にあるといいですね!
仕事がどんなに忙しくても、1年のある時期は10日~2週間ぐらいのまとまった休暇をとる方がいて、
その方は、休暇前日にトラブルがあったときでも予定を変えることなく平然と休暇をとられていて、
若かった私は「おい、おい、勘弁してくれよ」と思ったものですが、
最近は、そのようなゆとりを強制的に持った方がトータルの効率はよいと考えるようになっています。
1年という単位の中での休暇や、1日という単位の中での休暇は、トータルでの効率を高めます。
よくわかります。
私は瞑想を3年以上前からやってますし、小さい頃から剣道をたしなんでます。
毎日の習慣にまでなっていないのですが、マットさんの言うことよくわかります。
まさに中庸、そして無心。
いつも言葉では聴かされてきましたが、こればっかりは実践して見ないとわからないものです。
やり続けていけば、いつかわかるときがくると思います。
無理しないようにがんばります。
思い切り息を吐ききり
お腹をゆるめると
深く息がやってくる
吸う事は意識しなくても
お腹を緩めるだけで
自然に吸えている
私は今日のマットの教えを そう理解しました
身体の中の息を吐きだすと
吸う事は意識しなくとも自然に深く息を吸っている
強く強く自分を突き詰めて言ったら
無になり
次の瞬間には 外側から大きなエネルギーとなって
自分の内側に帰ってくる
そんな風に今日のマットの教えから学びとる事が出来ました
一人になる時間はどんな時でも持ちたいものですね。
ちなみに私は幽体離脱の経験はありません。
そうか!
不要な努力や苦悩をせず動く!
そうだった・・・。
思い悩んでいても何も前には進んでいない。
大した失敗にならないのなら、まず動いてみよう。
失敗を怖がってはいけない。失敗を見つければいいんだ。
心と体の柔軟性。
強さと優しさ。
・・・・・・。