プラス思考とセルフイメージ
From:森兼
ドクターモルツはプラス思考についてこう言っている。
「プラス思考がセルフイメージと整合性がとれていれば、
プラス思考は絶対に上手く機能します。
しかし矛盾していれば、決して機能しないのです。」
プラス思考で物事を考えるのはとても大切なことだ。
物事をマイナス思考で考えてしまうと
失敗のことばかり考えてしまうので
何もできなくなってしまう。
だから、基本的には
プラス思考でいるのは大事なことだ。
成功するための必須要件と言ってもいいだろう。
しかし、自分のセルフイメージにないようなことを
プラス思考の力でなんとかしようとすると
どうなるだろうか?
ちょっとシミュレーションしてみよう。
自分は社会人になって5年目だ。
大学を卒業して新卒で入社し、
順調にキャリアを積んできた。
会社はそこそこ名の通った企業だ。
仕事もある程度できて、
上司や後輩からは信頼されている。
しかし、最近職場の人間関係に嫌気が差してきた。
自分ばかりしんどい仕事を任されて
そのくせ給料はあまり働かない上司よりもはるかに少ない。
自分は将来成功して
豊かな生活を送りたいと思っているので
独立して何かビジネスを始めようかと思っている。
幸いある程度貯金があるので
しばらくは困らなさそうだ。
何をするのかはまだはっきりとは決めていないが
とりあえず、今の仕事には見切りを付けているので
プラス思考で今月いっぱいで辞めることにした。
その後、会社を辞めて一ヶ月経ったが
未だにやりたいことは分からない。
生活のほうは貯金とアルバイトでなんとかなっている。
このように、セルフイメージにないようなことを
プラス思考だけでトライしようとするのは無謀というものだ。
仮にやりたいことが見つかったとしても
現実はそう甘くないので
多くの失敗を経験することになる。
もちろん、行動していく中でセルフイメージを
構築していくことはできるが、
多くの人はセルフイメージの概念を知らない。
だから、現実に叩きのめされて
一気にモチベーションが低下して
自分はダメな人間だと思み、
最初にあったプラス思考はどこかに消えてしまう。
プラス思考というのは
行動するときの動機であって
どう行動するべきかを教えてくれない。逆にセルフイメージは
実際に行動しているイメージを
心の中に描いているので実際の行動に繋がりやすい。
もし自分を変えて新しい自分になりたいなら
まずは心の中にセルフイメージを構築しよう。
その上でプラス思考を活用すれば鬼に金棒だ。
ーマーケティング・ディレクター 森兼
PS.
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