レッドクリフ~ピンチをチャンスに
From:森兼
西暦208年。
中国の南を横断する大河・揚子江のほとり赤壁(セキヘキ)の地に
大小無数の船団が今や遅しと戦いの刻を待っていた。
赤壁の戦い
映画・レッドクリフの舞台となったこの戦争は
映画では悪役となった曹操(ソウソウ)が
中国の統一を懸けて臨んだ一大決戦だった。
遡ること1年前、西暦207年。
曹操は中国の中心から北部一帯の
全ての地域を勢力下に置く。
向かうところ敵なしだった曹操は
翌年、満を持して中国全土平定のため
15万の大軍を率いて南下を始める。
彼の狙いは豊かな荊州(ケイシュウ)地方。
荊州は東に江東(コウトウ)、西に益州(エキシュウ)に
接していて今まで曹操の領土から離れている地方にも
リーチすることができた。
つまり、曹操にとって
荊州を手に入れることが
中国統一のための足がかりなのだ。
その頃、もう一人の英雄・劉備(リュウビ)は
劉備は自分の領土も持たず、
荊州の領主の元で居候していた。
領土はないが有能な配下を多数抱え
人望のあった劉備に荊州の領主は
曹操との前線基地の守備を任せていた。
劉備は15万の軍勢で攻めてきた曹操を
なんとかして撃退しなければならなくなったのだった。
大軍を率いる曹操に
正面から勝負を挑んでも勝ち目はない。
いかに安全に退却し再起を図るかが
曹操に対抗するための鍵だった。
しかし、そんな劉備の願いもむなしく
荊州の領主は、曹操に恐れをなして
あっさりと降伏してしまう。
八方塞がりになった劉備の軍は
曹操の手の及ばない安全なところに
逃げ出すしかなかった。
劉備とは反対に
労せずして荊州を支配下に置いた曹操は
勢いに乗って東の孫権(ソンケン)の領土に迫る。
孫権は豊かな人材を多数配下に抱え
東の土地にしっかりとした勢力基盤を築いていた。
降伏か決戦で揺れる孫権陣営だったが、
劉備はそんな孫権に
共同して曹操と戦うことを申し出る。
いかに強大な曹操でも、
劉備と孫権が同盟して戦えば
勝てる見込みは十分にあった。
三国志史上、最も有名な水上の戦い
赤壁の戦いはそんな状況の中で幕を開ける。
曹操と孫権は
その後、荊州を争って
長い戦争状態に突入する。
この両者が争う間に
漁夫の利を得たのが劉備だった。
劉備は戦争状態の曹操と孫権を尻目に
素早く弱小の南荊州の各地を攻略し、
流浪の将から一気に領土を持つ勢力に躍進する。
そして、劉備はその後、
南荊州を足がかりに中国西方一帯を領土にし、
孫権と共に曹操に対抗する大勢力に成長していく。
劉備は曹操の来襲という
絶体絶命のピンチをチャンスに変え、
軍も領土も持たない流浪の将から
大勢力となることに成功した。
しかし、ピンチをチャンスに変え、
さらには成功に繋げることができるかどうかは
それまでにしっかりと準備ができていたかどうかが大きい。
劉備は有能な人材を擁することで
将来へ向けた十分な準備ができていたのだ。
もし、彼の元に人材がなく
単なる流浪の将であったならば
あっさりと曹操に敗れていただろう。
劉備のようにピンチに直面したとき
事の成否を大きく左右するのは
相応の準備があるかないかだ。
例えば突然の火事に遭ったとき、
避難訓練をしているかしていないかで
生き残れる可能性は大きく変わってくる。
スポーツ選手がイメージトレーニングをするのも
試合という極度の緊張する場面で
可能な限り最適な行動をするためだ。
このちょっとした準備が
いざ、ピンチを迎えたときや
行動せざるを得ない状況になったとき
それを乗り越える力を生みだしてくれる。
日常生活でピンチに遭遇することは
そう頻繁に起きることではないかもしれない。
しかし、仕事で突然大役を任されたり
苦手な仕事が回ってきたりすることは十分にありうる。
そんなとき少しでも
小さな経験を積んで準備しておくことで
ピンチでも正しい行動がとれる。
ピンチをチャンスに変えて成功しましょう。
ーマーケティング・ディレクター 森兼
PS.
リー・ミルティアのノウハウで
ピンチでも動じない知識を身に付けてください。
http://www.milteer.jp/msc/letter.php?mag=Psycho20090408-2
PPS.
赤壁の戦いの結果、
曹操、孫権、劉備の力関係が確定する。
魏の曹操・呉の孫権・蜀の劉備の三国によって
中国が分割支配される三国志の時代が
幕を開けるのだった。
(完)
面白い!理想の美容師像をまた描く必要があるように感じました!意外と自分が知らない間に状態が変化してしまっていたり、出会いもチャンスも偶然のような必然があるようにある程度は自然と巡り合うように感じています。短期と長期の目標を計画して、理想論が実現にどれだけ実現できるかが楽しみ!社会貢献や、
国際貢献できる。そんな側面も持った人でありたいと思ってます。理容、美容。デザイナーまで、深く掘り下げると歴史や伝統、専門知識と経験、考え方にも
派生しています。口癖は確かに言霊と言う力を秘めているように想っています。
類は友を呼ぶと。その人に似た人が集まるならば、趣味や考えも似ている人間が集まる傾向強い。よの中に眠っている才能ある方々も沢山いるように想います。ただし、日本人は頭が固い場合も多い。少数派が知らないうちに苦労をしたり。相互にその才能を認め合いながら、伸ばす環境が少ないように実感しています。音楽の力も偉大ですが、少数派の、才能ある天才達の影響の方が強いと思う。
その違いと魅力を見抜く人が増え、熱い、日本に変わって行けば、幸いです! 日本から和製でアジアから世界へ羽ばたける人材兼才能が増えていくような社会に、本物を認め合う世界に変化していってもいいように思ったりしています!!また一つ勉強になりました。いい加減で日本代表、世界で活躍できるクラスまで到達できるよう頑張ります!総合的な未来の美容。不可能を可能にするプロセスが苦しいようで楽しいなと。教育の力も意思の力も凄いんだって、描いた夢は、
必ず実現する!日本全国に、少しずつ 大切に形にできたら幸いに思ってます!