「アヒルを見ながらペンギンを想像する」

• Tweet

• Tweet

from　杉本

右のアヒルの写真を見つめて下さい。

それでは、アヒルを見つめながら、
ペンギンを頭の中で想像してみて下さい。

できましたか？

難しかったでしょう？

人はものを見るとき、
目から入った情報を
最終的に、視覚野という所に送ります。

実は、頭の中で想像したペンギンの像も、
この視覚野に送られるのです。

ですから、目でアヒルを見ている時に
ペンギンを想像することは、
できません。

同じ所で見ていると言う事は、
私たちの脳は、
目を閉じて、
頭の中で想像しているだけのものと、
現実のものとの、
区別がついていないということです。

この原理を応用したものが、
イメージ・トレーニングです。

オリンピック選手だった、
水泳の田中雅美さんのイメージ・トレーニングを
ご紹介します。

「まず最初に、
リラックスした状態にして、
イメージを作ります。

リラックスした状態にする方法は、
体の姿勢をよくして、
目をとじて横になり、
静かな曲を聞きます。

その時にゆっくりと何回か、
深呼吸して、
『自分は今、とても落ち着いている』と、
自己暗示をかけます。

そうしていくと、
頭の中がすっきりと、
クリアになるんですね。

それからまず、
スクリーンをイメージします。

それからいきなり、
レースをイメージするのではなく、
スクリーン上に、
夕日が沈んでいくイメージを描いて、
イメージのウォーミングアップをします。

（下の夕焼けの、三角形の再生ボタンをクリックして下さい。
夕焼けが動きます。これを頭の中でイメージするのです）

それでいよいよ、
レースのイメージをするわけです。

そのときは、
まず試合会場をイメージして、
その中で自分が、
スタート台から、
コースを見ている、
主観的な視点で、
本番の流れを通りに、
イメージしていきます、

スタートするとき、
コーチが、
『ヨーイ、ピー』と笛を吹いてくれて、
実際にタイムも、
計ってくれるんです。

それから、
イメージのなかで、
泳ぎ始めるんですけど、
そのときストローク数を数え、
ペースも考え、
本番通りに泳ぐんですね。

コーチが１分のときに、
笛を吹いてくれるんですが、
このときに泳いでいる距離も、
ゴールしてからのタイムも、
実際に泳いでいるときと、ほぼ同じです。

このように、本番と同じイメージを、
何度も行っていると、
試合のときにも、
それ以前に、
この場所で、
何度も泳いだことがあるような、
錯覚を感じますよ」

このようにして、
成功のイメージを何度も描いて、
本番に備えています。

私たちも、同じように成功のイメージを
描く事ができます。

私たちは、スポーツ選手ではないので、
レースのイメージを描く代わりに、
昔、何かに成功した経験をイメージすると、
少しずつ、前向きな自分に変わっていくことができます。

何でもいいのです。
始めて自転車に乗れた時の事や、
受験発表で、
掲示板に、自分の番号を見つけた時とか、
成功して、嬉しかった事をイメージしてみましょう。

毎日、イメージ・トレーニングを行うと、
徐々に、自分に自信がついてきます。

何故なら、何度も言いますが、
脳は想像していることも、
現実の事としてとらえるからです。

イメージ・トレーニングを、
試しに毎日やってみませんか？

あなたは、どんな成功の経験がありますか？

それを、頭の中で、
生き生きと描くことができますか？

育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−

杉本恵洋（すぎもと　しげひろ）

PS.　モルツ博士は、もっと詳しく丁寧に、イメージ・トレーニングの方法を
教えてくれます。試してみませんか？
↓
http://www.drmaltz.jp/zrl/mc/zrl_mc_letter_xmas.php