心の病
From:森兼
心の病で労災認定を受けた人が
過去最多を記録したそうだ。
労災というとケガを想像してしまうが
ストレスが原因でうつなどの
精神疾患の労災なんだそうだ。
中でもシステムエンジニアや
医師といった職種に多いようだ。
僕も昔、システムエンジニアをやっていたが、
まさにあの仕事は板挟みの仕事で
異常なまでのストレスに見舞われる。
システムエンジニアは顧客の要望を聞いて
その要件にマッチしたシステムを
設計・構築する仕事だ。
しかし、当初は聞いていかなった
無理な要求がバンバン舞い込む。
だから顧客ですら気付いていない”行間”を
読みとって設計しなければならない。
にも関わらず、
上司は予算内で仕上げるように厳命する。
その上システムの規模が大きければ
プログラムを外注することになるが、
外注先のプログラマーは当然のように
出来る範囲でしか仕事をしない。
だから、顧客の要求を飲めば
プログラマーが文句を言ってくるし、
逆に出来る範囲で仕事をすると
顧客からはダメSE・ダメ会社の烙印を押される。
理解のある顧客だとそんなこともないが
世の中そんなに物分かりのいい人も少ない。
結局、あっちを立てればこっちが立たず。
という人と人との板挟みのジレンマに襲われてしまう。
だから責任感が強い人ほど
プレッシャーに耐えかねて
うつになってしまう人も少なくない。
医師にしても患者と病院の板挟みになって
似たようなものではないかと思う。
というわけであの仕事は
精神力の強い所謂「図太い」人でないと
なかなか勤まらない。
なのでシステムエンジニアは
技術力、管理能力、折衝力、指導力など
多くのスキルを持つ非常に優秀な人が
多いにも関わらず、とても離職率が高い。
そして人間そんなプレッシャーの中
いつまでも耐え続けることは難しい。
この状況の最も悪いところは
人と人の間に立ってお互いから
不満のはけ口にされてしまうことだ。
辛いことに双方から
マイナスのシャワーを浴びてしまうのだ。
そして、そんな状況に
耐えることができる人は少ない。
確かにそんなプレッシャーの中、
自らの義務を果たそうと頑張るのは
尊敬に値するのかもしれない。
しかしこういう状況に陥ってしまったら
そこから抜け出さない限り
人間関係の力学を崩せない。
そこにいる限り不満の受け皿になってしまうのだ。
もし自分がマイナスの力場にいるなら
プラスの力が発揮できる環境に
ステージを変えてしまうのも一つの手。
自分を取り巻く環境を意識して
行動しましょう。
ーマーケティングディレクター 森兼
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