またまたルーチンの大切さについて

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from 杉本

ルーチンとは、「反復的、日常的な決まりきった仕事のこと」
と言う意味です。

以前に横綱白鳳のルーチンをご紹介しましたが、
今日は、ルーチンについては、もっと有名で徹底している
イチロー選手を例に、
ルーチンの大切さをお伝えしたいと思います。

イチローが、バッティングの準備を始めるのは、
８番バッターが打席に立ったとき。

まず、バッティング・グラブをはめます。

そして、バッターボックスに入る前、
かならず股関節のストレッチと、
彼独特の素振りをするのですが、
こうしたルーチンには、
ある大きな意味があるのです。
　
自分が打って、チームの勝利に貢献するために、
イチローは、あのルーチンを行なっています。

「勝利」を科学することについて、
長い間、「優位性」
（勝利という言葉を、学者的に言うと、こうなるそうです）は、
主にテストストロンという、
男性ホルモンが、働いた結果だと考えられてきました。

テストストロンが多いと、
スポーツだけでなく、チェスやディベートといった、
あらゆる領域で、勝利する可能性が高まるというのです。
　
ところが近年、テキサス大学と、コロンビア大学の研究者たちが、
テストストロンがうまく働くのは、
少量のコルチゾールという、別のホルモンによって、
わずかに抑制されたときだけであることを発見しました。

また、コルチゾールが多過ぎると、
テストストロンが、勝利を妨げる働きをすることも分かったのです。

テストストロンとコルチゾールは、微妙な割合なのです。
　
この微妙な割合を、どう調整するのか？
　
いろんな方法があるのだそうですが、
テストストロンとコルチゾールの量を、
一時的に調整できるのが、
勝負の前に特定のポーズをとる、
そうイチローなどがやるルーチンなのです。
　
イチローはじめ、多くのアスリートが、
勝負の直前で、様々な固有のルーチンを行います。

もちろん、本人たちは、
上述のような効能を、知っているわけではないでしょうけど、
これもトップ・アスリートの、
「本能」なのかもしれません。

私たちも、人生の勝利を得るために、
このルーチンを利用してみませんか？

ワタミの渡辺美樹氏は、
こんなことを言っています。

「私の言うルーチンとは、
『緊急じゃないけど大切なこと』を達成するために、
年、月、週、そして毎日において、
継続してやらなければならないこと
ということになります」

「私の手帳をひらけば、
まさにルーチンのオンパレード。

それだけ『緊急じゃないけど大切なこと』を意識し、
その実現のために行動していることになります。

日付から逆算して、どのタイミングで何が必要なのかを考えて、
やるべきことを、スケジュールにどんどん記入していく。

例えば、１年後までに、
生活レベルの英語を習熟したいのであれば、
毎週２時間のスクール通いと、
予復習の時間をルーチンとして、入れてしまうのです。

ルーチン化というと、
非生産性の作業を繰り返すこと、
というイメージがありますが、
将来の目標を達成するために、
予定化して習慣化することを意味しています」

そうです。

ルーチンは、勝利するために、目標を達成するために、
大事な習慣なのです。

育自コンサルタント
−自分を育てるお手伝い−

杉本恵洋（すぎもと　しげひろ）

PS.
もう１つ、ルーチンは幸せになるための習慣とも言えます。
http://www.0stresslife.com/zrl/