職人のこだわり
from 古賀令子
「突き詰めて、突き詰めて、突き詰めて考え そして仕上げた時のイメージを常に持っている事。
木を生かす。その先に美は生まれる。
大工としてのプロは想像力があって、木に優しい人」
こう語られたのは、京都の凄腕大工と言われる
数寄屋造りの名人であり、数十人を束ねる
棟梁でもある齋藤氏でした。
この言葉を聞きながら、フッと小学生の時の
ある光景を思い出しました。
私の父は建具職人で、父の自慢は、
2枚と同じデザインの建具を
作っていないということでした。
父は現場主義だったので、建具を請け負うと、必ず
その家に行き、デザインをしていました。
あるとき、その大きな家に一緒についていきました。
家族構成とか、この部屋は何の部屋なのかを
確認すると、一部屋一部屋、そこに座り込み、目を閉じ、
しばらくすると、デッサン帳に様々な建具のデザインを
サラサラと描き込んでいました。
何をしているの?と、尋ねると、
「ここに座って、目を閉じてごらん。
この部屋は茶の間だから、皆が楽しそうに
食事をし、団らんしている姿を、想像して、
それも全身で感じ取るんだよ。
そうすると、いろんな物が見えたり、
聞こえたりしてくるよ」と言われ、
やってみましたが、その時の私にはまったく
意味がわかりませんでした。
また、原木(大きな丸太)を製材する現場にも
よくついていきました。
製材する前に、いつもその材木と語っていました。
「この木を生かすためには、木と話をするとちゃんと
教えてくれるんだよ」と。
今、思えば、いかに全体像のイメージ力が、
大切なのかを、それもただ、漠然とイメージするのではなく、
全身で感じ取る力、ある意味、全身の毛穴をも開いて
感じ取る力。
情景、色、香り、触感、感情等、細部まで
より現実的であるように、アリアリと
イメージする事の大切さを教えて
もらっていたんだな~と思います。
ここ数日、意識して、全身で感じとるように
イメージをしています。
少しですが、今流行っている
「3D画面」を見ているような感覚です。
Dr.モルツもイメージするとき
「まるで、現実のようにリアルに『心の目』で
見ることが大切。
そして、自分のイマジネーションの中で、
物事を視覚化してみる、実際に見るように
努力をしている。これは、一生の目標です。」
と語っています。
あなたは、どのような感覚でイメージしていますか?
『心の目』で見ていますか?
PS
Dr.モルツもプログラムの中で、一環として
イメージする事の大切さと方法を教えています。
是非、学んで見られませんか?
http://www.0stresslife.com/zrl/
【九州の家具】私の地元は……“大川の家具・筑紫民芸家具…”など~など~で!その中で若い頃の私は「筑紫民芸家具」いいなぁ~~と!
思っていましたが“大川の家具”は丈夫で…果たしてデザイン面?><と云う記憶がありますが…。確かに“丈夫”で…一般家庭では、九州ではほとんどの家庭にもっていたように、思えますが……“デザイン面”…不思議~不思議……発見でしょうか?さて…時代は変化し続けますが…これに対応するためにも…今!改めて精神感情を“正しい想念感情”を引き寄せていく事が、“幸せ”の近道ですネ!“後悔した事”は?今からそれを“武器”にして一つの教訓として目覚めていく事だと思います…。私は“お客様”にデザインします時は、その人の持ってる“イメ-ジ”を見つけて、それが…“プラス作用”になる様にデザインしております…。ほとんどの“お客様”に“イメ-ジが引き立つ様な服”を仕上げていますし、平凡な方でも…“時に応じ~事に応じ~その場に引き立つ様な…配慮を工夫しています…。
『物は二回作られる』というのを的確に表現されたいいエピソードですね。ありありとイメージすることはまだできませんが、引き続き練習を積んで行こうと思ってます。
私も少しですが木に関わる仕事をしております。今日は仕事と対話をしてみようと思います。いつも有難うございます。
とてもよいお話をありがとうございました。
イメージ作成能力は、訓練すれば確実に上達すると、私も思います。
この能力を身に付けることができれば、「思考を実現すること」ができていきます。
人間には、経験した情報が蓄積されているのですから、イメージができるということはこの世に存在するか、もしくはその材料があるということです。
だから、大切なのですね!
でも、イメージができるようになるには、多くの知識とそれを試した経験が必要だと思います。
でも、最初は、曖昧なものでかまわないとも思います。
練習していくうちに、だんだん、鮮明になっていくからです。
これを実感し始めたら、やらずにはいられなくなるので、「できないかもしれない」という心配は無用です。
私は、これらの体験を子供達に伝えることで復習しています。
そして、大人ではない子供達の場合は、どの程度結果が出るのかも知りたいと思っています。
「こだわり」は、その人のプライドであり、譲れないことであり、信念でもあります。
そして、その芽は、ごく幼い時からあるのだとも感じています。
数日前、1歳7カ月の男の子と初めて会ったのですが、絵本の車を指差して「んーんー」と言っていました。
これがこの子のこだわりだと気づきました。
先日、息子が言っていました。「僕は好きなことだけさせてもらった。だから、今がある。」と。
私が「誰に?」と聞くと、こちらを見てニヤリとして「そりゃ、お母さんでしょ!」と言っていました。
私は、あまり身に覚えがなく、過去を思い出してみると・・・確かにそうだったように思います。
このお話は長くなってしまいそうなのでこの辺で・・・。
人間て存在するもの全てと対話できる心をもっているのかも・・・・。なのに、ほとんどそれを使わないで生きているのかも・・・。人とも、自然とも、物とも対話したら、ですばらしいイメージできたらみんな幸せになれそう。
古賀さんのお話は、いつも、心に沁みてきます。
今日も、すごい話でした。
ありがとうございます。